What's New
 
Text Archive

2000.8.1
魅力爆発!ほたるまつり


自宅近くに「等々力不動尊」というお不動さんがあり、周囲の景勝地「等々力渓谷」と一体となって、非常に風情のあるたたずまいを見せています。
その等々力不動で一昨晩、「ほたるまつり」という小さなお祭りがありました。

本当に暑い夜でしたが、こうした魅力的なお祭りがあるとなれば見逃せません。
規模は境内と渓谷の付近をぐるっと1周してもせいぜい30分という程度ですが、それでも人がたくさん繰り出してきて賑わっています。
想像するに、昔はこの渓谷のあたりに生息する野生のホタルを見るお祭りだったのではと思うのですが、今は幾つかの大きな箱にホタルが入れられていて、私達はそれを見て楽しむというスタイルです。

出店も出ていました。
こちらもそれほど広くない境内のスペースに15〜20くらいの店が出ている程度で、この規模がまた親しみを増しています。
中でもたこ焼きは行列ができる人気ぶりで、私もその最後尾に並びました。

するとその横で小学生2人が商売をしています。どうやら100円で彼らとジャンケンをし、勝つとおもちゃがもらえるというゲームのよう。
実際、明らかに彼らのものと思われる筆跡で「ゲーム」と書かれた段ボールの看板も掛かっています。
彼らは店番を任されているだけなのか、それとも実質的な経営者なのかどうかは判別できません。
いずれにしても設備投資の必要がないので、収益性は高そう。
「おとなでもいいよー」と盛んに大声で集客をしており、私も非常に気になりましたが、誘惑を断ち切って再び周囲の徘徊を始めました。

次に目に入ったのは同じくゲームですが、こちらは大人が経営しているようです。
ルールはテニスボールを投げ、所定の的に上手く入ったら商品がもらえるというありがちなものですが、よく見ると投てき位置と的までの距離がおよそ50cmという衝撃的な近さです。
これではボールがよほど不運なバウンドをするか、あまりの近さにかえって過度の緊張を誘発するといった体の変調が起きない限り、1等賞品が手に入るのは確実です。
さっそく1000円の料金を支払いやってみますと、案の定1等になりました。
「は〜い1等、おめでとうございます!」という声とともに手渡された商品は、8月18日神宮球場開催のヤクルト−広島戦ペア・チケット!これは驚きました。100円なのに。

ヤクルトー広島戦の商品価値と連動した裏ルートでの動きなのかと想像しますが、それにしてもこの相場でチケットが流通しているとは若松監督も御存知ないことでしょう。

夜も更けて、お祭り会場には一層人が多くなってきました。
とても暑くて湿度も高いのですが、決して快適でない要素までもが、こうした行事を盛り上げる重要な要素だということも実感しました。
こうして渋い魅力満載のほたるまつりの夜が終わっていったのです。




2000.8.6
江戸川花火大会


昨日は江戸川花火大会の日でした。
世田谷から江戸川まで行くとなると結構遠いのですが、浴衣を来て雪駄を履いて、電車を乗り継ぎ行って来ました。

さすがに大河川で、河川敷の広さも尋常ではありませんが、そこにまたものすごい人が座って見ています。
今朝見た新聞によると主催者発表で139万人!きれいな花火が上がったりすると、拍手をしたりしながら皆さん思い思いに楽しんでいます。

その花火を見ながら、ちょうど1年前に宮古市で見ていた花火大会のことも思い出しました。
全人口が4万人の宮古市の花火大会ですから、観客だけで139万人のこの江戸川の花火とは比べようもないのですが、花火はどんな大きさでも風情があって良いもの。
私は職場の寮の屋上に上り、若い寮生達と酒を飲みながら見ていましたが、その時は既にあと10日ほどで三陸を離れることが分かっていたので、その光景を目に焼き付けたいような気持ちで見ていたものです。

1年後に今度は江戸川の河川敷で花火を見ているのですから、人生は本当に分からないものですね。



2000.8.28
箱根ブルーグラス・フェスティバル


ブルーグラスという音楽ジャンルには「フェス」と呼ばれる特有の行事があり、キャンプ場などの野外に各地からプレイヤー、リスナーが集結し、夜通しステージやジャム・セッションを楽しむという体力勝負の催しです。
中でも「西の宝塚、東の箱根」とも称される東の大規模フェス「箱根ブルーグラス・フェスティバル」が先週末に開催され、せっかく東京に住んでいる機会でもあり、行ってみました。

はじめて参加した箱根フェスは、さすがにものすごい人の数でした。。
場所も素晴らしいところで、緑が多く、小川も流れ、北海道育ち・東北経由の私も箱根の自然には感動しました。
「暑さ、徹夜、二日酔い」という三重苦も、ふと周囲を見渡すことで大いに緩和され、嘔吐してこの自然を汚すまいと、強い気持ちが戻ってきます。

箱根フェスには最終プログラムとして「コンベンション」というなる名物演奏コンテストがあるらしく、後輩達に促されて右も左も分からぬまま参加しましたら、優勝することができました。


おかげで良い思い出になりました。
このトロフィーはまるで甲子園のように、翌年返還しに行かなければならないとのこと。
私の部屋ではバンジョーの形をした不思議なトロフィーが静かに微笑んでいます。
ありがとう箱根フェス&お会いした皆さん。




2000.8.30
箱根フェスと等々力まつり


箱根からの東名高速は北海道出身の私には信じられないほどの長距離渋滞で、夜の8時過ぎにやっと生還したのですが、疲れ切った私の耳に何やら音頭のサウンドが。

「??」
意表を付くこのサウンドが気になって、誘われるように音のする方へ歩いてみますと、等々力駅のところで商店街の小さなおまつりが開催されています。
何か毎週どこかで何かの行事が行われていて、さすが東京と感心します。
出店は全部でも10軒くらいで、お好み焼き、おもちゃ、型抜きなど。
特に「ダーツ」と「スーパーボールすくい」が私の目を引きました。

ダーツの的はひどくいびつな木製の円盤で、明らかに耐用年数を超過しており、ゴロゴロと奇妙な音を立てて回転しています。
そしてスーパーボール。
手元の資料によると、スーパーボールの発売は1966年で、宣伝コピーは「引力を無視したその動き」です。
今はこんなもので遊んでいる子供を見たことがありませんが、スーパーボールすくいの一角をのぞいて見ると、ちょうど少年がチャレンジしている最中で嬉しくなりました。

なお冒頭に書いた、私が耳を奪われたサウンドは「東京音頭」でした。
なるほど、東京音頭はこういう時に使用されるのですね。

♪踊り踊るなら チョイと東京音頭 ヨイヨイ〜

しかし東京音頭が全開で流れる会場横の公民館には、「○○家葬儀」という看板が。
これには重ね重ねお気の毒という気が致しました。