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2001.6.15
アリナミン7


栄養ドリンク「アリナミン7」のCMで、「ウルトラ7」のイントロが使用されています。
「ドー・ソーソ・ドー・シ・ソ」で始まる、あのぶ厚く、荘厳な、シンフォニー。カッコ良すぎて、聞いた瞬間から血液が逆流して行くのが分かります。
このテーマで来るとは、さすがアリナミン・ドリンク。大いに評価して良いでしょう。

ところが!このCMは、あろうことか、直後の「ミ・ファ#・ソー」のフレーズをすっ飛ばして、一気に最終部分「ソ・ラ・シー」へと行ってしまうのです。
どんなに時間的制約があったとしても、これは暴挙と言って良いでしょう。
この部分をカットするくらいならこの曲を使わないで欲しいと思うのは私だけではないはずです。

とりわけ重要なのは、削られたフレーズ中の「ファ#」の音。
「ドレミファソラシ」の7音階しか知らない小学校低学年の子供にとって、この「ファ#」の音は余りに刺激的。
そして、この音が醸し出す独特の高揚感によって、荘厳なイントロが急速にクライマックスへ向かっていることを知るのです。
その最もコアな部分を割愛してしまうとはアリナミン・ドリンク、大いに糾弾されて良いでしょう。

なお上記の音階はハ長調の場合として表記しましたが、その後大学時代に中古で購入した「ウルトラセブン」のビデオ第1巻を押入れから取り出し、実際のキーはE♭であることを確認しました。
基礎的音楽教養のない私は、E♭が何長調なのかよく分かりません。




2001.6.18
ウルトラ7


先日書いたとおり、「ウルトラセブンのテーマ」のキーを確認するためにビデオを回し始めました私ですが、 テーマ曲を聞き終わっただけでストップボタンを押すことなど到底できず、結局私の夜はウルトラセブンと共に更けて行きました。

ド頭の「ウルトラセブン」というロゴの逆回転映像!「デーンデーンデデデ・・・」という音楽に「カー」という打撃音!!
興奮は早くも頂点に達し、一瞬の間のあと、あのイントロが・・・。
この番組を見ていると興奮がほぼ5秒おきくらいに訪れるので、いちいち言葉にしていられません。

ところで第1話には各隊員のプロフィールが紹介されており、こちらも非常に惹かれるものがありました。
「キリヤマ隊長、年齢38歳、東京都出身」

といったテイスト。
「アンヌ隊員、年齢・・・いや、これは失礼。東京都出身」
と一応笑う所も用意されているのですが、こっちは緊張して見ているので不意を突かれて全然笑えません。

それにしても、キャラクターのイメージに合った出身地というのが厳然としてあって、アンヌ隊員はやはり東京都出身でなければダメということなんでしょう。
許されて神奈川県出身くらい。
地方部はもちろんのこと、関西もまた許されません。

一方、毒蝮三太夫さん扮する古橋隊員は「年齢29歳、北海道出身、地球防衛軍きっての怪力の持ち主」となっており、改めて東北・北海道地方の伝統的役回りを思い知らされました。




2001.6.22
ほぼツチノコ


昨晩の電車の中、「週刊プレイボーイ」の吊り広告が私の視線を独占しました。
  ついに捕獲?! <ほぼツチノコ>の実体に迫る!

もう、この見出しで十分です。完敗です。「ほぼツチノコ」とは、さすが週刊プレイボーイ。
同時に私は先日飛行機の中で読んだ、スポーツ新聞の記事を思い出しました。

記事は、ある町でツチノコが発見され、翌日報道陣に公開されたという内容だったのですが、発見時には丸々と太っていたその生物が、公開の日にはすっかり膨らみが取れ、どうもただのヘビではないだろうかという状態になっていたという、掛ける言葉もない記事でした。

その上、役場の職員の方の
「捕獲直後は膨らんでこちらを威嚇していたのだろうが、リラックスしてスリムになったのではないか」
という強力に根拠のない談話も掲載されており、私は飛行機の中で可笑しくて本当に涙が出てきました。

この週刊プレイボーイの記事は、あの新聞報道の続報に違いありません。
なるほど、捕獲されたのは「ツチノコ」ではなく、「ほぼツチノコ」だったのか・・・。
私は駅を降りて早速コンビニに立ち寄り、急いで「週刊プレイボーイ」を読み始めましたが、この自分の姿は見かけ上、別のグラビアページが目的の男子中学生と何も変わらない事に後で気付きました。

記事に登場するのは宮脇さんという役場職員の方で、捕獲当時の様子を話しておられます。
「その日は役場の会議に出席していましたが、『不思議な生き物が捕獲された』という一報を聞き、早速現場に駆けつけました。」
確かこんな内容でしたが、そもそも不思議な生き物が捕まったくらいで自由に抜け出せる会議の必要性のほうも気になりました。




2001.6.25
交通事故とカップラーメン


昨晩の私は、自宅近くにあるちょっとお洒落なパスタ&ピザ屋さんで、洒落た食事をしているはずでした。
たまにはそんな夜があっても良いでしょう。

一応小綺麗な格好に着替え、本など片手に出かけた私。ほどなく近くのお店が見えてきました。
ところがその店の駐車場の前で、うずくまった男性と、心配そうに見ているしている1組の男女の姿が・・・。

???
気になって「どうかしましたか」と聞きましたら、どうやら男女の乗った車が、男性の自転車と接触してしまった模様。
男女の方はかなり動揺しています。

こちらも通りかかった以上素通りするわけにもいかず、男性の様子を確かめましたら、意識はあるものの多少もうろうとしており、とりあえず「水が欲しい」と言っています。
私は食事をするはずだったその店にお邪魔し、事情を話してお水をいただくと共に、店長さんと共に再び外へ出て少々のお手伝いをし、 どうにか一件落着となりました。


ここまでは良かったのですが、ここで私は新たな問題が発生していることに気付きました。

というのも、この場合の私の存在はどう見てもいわゆる「通りがかりの親切な人」で、この後、一転してお客という立場で店に入るという展開がどうにも馴染まないように思えてなりません。
 「このまま入店しては、まるでお礼でも要求しているように思われるかも・・・」
などと余計なことも頭を駆けめぐります。

隣に立つ店長さんも「通りすがりにもかかわらず、ありがとうございました」と、ダメ押し的に私を「通りすがりの存在」と位置付けています。
 「いえ。どういたしまして。」
目的であったはずのこの店に入るタイミングをすっかり失った私は、「それでは失礼します。」などとのたまいながら、なぜかその場を立ち去っていました。
しばし呆然とした後、セブンイレブンでラーメンを購入して帰宅したのです。

小綺麗な格好でパスタを食べていたはずが、気が付くとなぜかカップラーメンを食べている私。
"人生、ちょっとした拍子でこんなにも落差のある展開に陥るものなんだな"などと、 事態を一般化して感慨に浸った私です。




2001.6.28
バンジョーのジョー


「バンジョーのジョー」。
「おかあさんといっしょ」に最近登場した歌で、6月の「今月の歌」にも指定されています。

この「バンジョーのジョー」はアニメーションが面白いこともあって、だんご3兄弟以来のヒットの予感。
と思っていたところに、昨日、仙台市にお住まいの女子大生たえ子さんからお手紙が届きました。
このたえ子さんは、以前もクリスマス魚に関するレポートを送ってくれた素晴らしい方です。
 > さすらいの男ジョーはバンジョーを片手に街から街へと渡り歩くのです。かっこいいのです。
 > でも曲調は全然ブルーグラスではありません。
 > 橋本さんならきっと彼のかっこ良さに気付くはず。
やはりジョーはたえ子さんのハートもわしづかみにしてしまったようです。

この曲で聞けるバンジョーは、古いジャズ等で使われる「テナー・バンジョー」(通称「4弦バンジョー」)と言われるもので、通称の通り弦が4本しかありません。
一方、「生活笑百科」でもお馴染みのブルーグラス・スタイルのバンジョーは、弦が5本張ってあるタイプ。
奏法の違いもあって、同じバンジョーでもえらい違いなのですね。

で、左はそのジョーのバンジョー。
よく見ると、弦が1、2、3、4・・・5本!
この「間違いさがし」は「バンジョーのジョー」のマニアックなチェックポイントと言えましょう。