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2001.8.3
シンクロナイズド・ラブ


帰宅後、テレビジョンをつけながら、特にちゃんと見るでもなく着替えをしていた私の耳に、聞きなれたサウンドが。
  Let's Go!
  Won't you take my hand For I will be your man
  So tonight we gonna dance the night away 〜

賢明な当アワーの読者の方々は、冒頭の「Let's Go!」という一言だけで既におわかりでしょう。→Click

そう、金融再編があろうと金利政策がどうなろうと、お構いなしで今日もひたすら踊り続ける武富士。
しかし、そのサウンドの微妙な変化を私は聞き逃すわけにはいきませんでした。
「何かが違う・・・。」
そう思って振り返った画面の中に、もうあのレオタードで踊り狂う彼女達の姿はありませんでした。

私はさっそくウェブ上で情報を収集しました。
ご好評を頂いております弊社の現行CM「ダンス編」を更にヒートアップすべくリニューアルした新バージョンを、8月1日より放映開始致します。
なるほど、そうだったのですね。
今回放映を開始するTVCMでは、成長を続ける消費者金融業界のリーディングカンパニーにふさわしい「若さ」と「躍動感」にあふれるダンス演技に加え(中略)、弊社への「親しみやすさ」と「安心感」をより一層高めて頂くコンセプトとなっております。
以前も書いたとおり、年利や返済方法等の情報を一切伝えずに踊り続けるサラ金のCMを見て「安心感」を感じる人は1人もいないと思いますが、既に今日まで数年間踊り続けた実績を持つ武富士には一点の迷いもないものと想像されます。

BGMは冒頭にも掲載したお馴染みの「シンクロナイズド・ラブ」。
一瞬の画像だったので、正直なところまだこの新バージョンを的確に評価しきれていないのですが、なんというか、あの異様な馬鹿馬鹿しさが少々弱まったような印象を受け、多少残念に思っているところです。




2001.8.6


家の前のちょっとしたスペースは宿舎の駐車場になっているのですが、私の車は生い茂った木々のすぐ下にあるため常に大量の落ち葉に覆われており、まるでウルトラ警備隊のポインター号でも潜んでいるのではという状態になっています。
発進すると「ガササ」とか音を立てながら落ち葉を振り払って走るわけですが、車のさまざまな溝の部分に長年の落ち葉が堆積しており、たまにスタンドで洗車する時などはどうにも恥ずかしい気持ちになります。

それはまあ良いとして、より問題なのは乗降時、その木々の付近で暮らしている大勢の蚊の来襲を受けることで、仮に上手く刺されずに乗り込んだとしても、蚊も一緒に乗車していることがあるため油断がなりません。
昨日は荷物が結構あったため、結局降車時に3箇所刺されました。

「恩を仇で返す」という言葉がありますが、それはまさに蚊の一連の行動を指す言葉だと断言して良いでしょう。
蚊が一回に吸う血液がどのくらいの量なのかは知りませんが、それこそスポイトでちょっと採取するにも満たないほどの微々たる量なはず。
それなら、蚊だってオケラやアメンボと同じように、みんなみんな生きているんだ友達なんだ。生きていくために必要だと言うなら、知らないうちにこっそり刺して必要な分だけ血を持ち去ることも許しましょう。
それを、血液をもらっておきながら、代わりに痒くて赤くなる毒物を注入して立ち去るなんて!

しかし更に考えますと、もしかすると蚊はとんでもない勘違いをしている可能性もありますね。
誰だって恩を仇で返すなんてことはしたくないもの。
せっかく血をもらっておきながら、相手を苦しめる液体を注入して帰る理由がありません。
蚊は自分がヒトにツラい思いをさせていることも知らず、お返しの意味で、「良かれ」と思ってヒトの体内に自分の体内の液体を置いていっているのではないでしょうか。

そう考えると何だか蚊の気持ちに触れたような気持ちになって、不思議と腹も立たない−というのは痒くない時の話であって、ぶり返してまた痒くなるとやっぱり異常に腹立たしくなってくるのです。




2001.8.10
テレビ東京と電脳おやじ


時にはゴールデン・タイムさえも、B級アニメや映画の再放送で乗り切ってしまうテレビ東京。

かつて系列のテレビ北海道では30分モノのアニメをCM部分で15分ずつに分割して2日に分けて放送するという、文字通りの「離れ業」で強引に1クールを乗り切るといったことも行われていました。
当然後半の15分の方を見た人は最初から何が何だか分からないわけですが、テレビ東京系列はそんなことは気にしないのです。

そんなテレビ東京にあって、現在放映中の「電脳おやじ」はやはり別格です。
他局を見渡してもあれだけ強力な番組はそう思い浮かびません。
もう、ああいうフザけた人形を少しずつ動かしてコマ撮りするという圧倒的なアナログ感だけで、既に私は1ラウンドKOなのですが、制作会社がよほど優秀なのか、登場人物からストーリー、音楽に至るまで、お多福の健康サンダルのように私の全てのツボを刺激します。
放映時間は金曜日の深夜1時45分。非常に中途半端なため、見逃すことも多いので注意が必要です。

なお、電脳おやじはホームページも見逃せません。
私好みの低音質で流れるテーマはスピード感、リズム、ビートともに申し分なく、謎にも程がある歌詞が興奮をさらに倍加させます。
聞いていただくと分かりますが、「モーモモーモモーモモー」とか何とか言ってるイントロからして、底抜けにチープ!
今バンドをやっている人は、必ずレパートリーにしましょう。




2001.8.20
盆踊り

  そよろそよ風まきばにまちに 吹けばちらちら灯がともる
  赤くほんのり灯がともる そら灯がともる
  シャンコシャンコシャンコ シャシャンコシャン
  手拍子そろえてシャシャンコシャン

私は小学校の6年間を北海道の千歳市で過ごしました。
家の前のムツミ公園という小さな公園の横に普段何にも使われていない空き地があり、 毎年盆踊りはそこに櫓を組んで行われていたのです。

さて、盆踊りは小学校低学年の子供が公式に参加できる、はじめての「夜の行事」と言って良いでしょう。
夜なのに外出している自分がどうにもイカしている気がする上、小3とか小4なのに一応それなりにませているため、同じく盆踊りに来ている女の子を異常に意識しながら自転車で盆踊り会場に乗り付けたりします。
結局盆踊りに加わるでもなくウロウロしているだけで、幼いエネルギーはこうして無駄に消費されていくのですね。

そしてこの時期ブームになっていたのが「ウィンカー付き自転車」。小学生にとって、これはまさしく夜のアイテムです!
盆踊り会場の空き地を周回しているだけなのに、わざわざウィンカーを光らせながら進路を変える友人達!
しかし以前も御紹介したとおり私の自転車はそうしたあこがれの品ではなく、父から買い与えられた「ブーンバイク」なる奇妙な格好のお笑いアイテム。
自分の思い描くイカした姿とはかけ離れた滑稽な姿にやりきれない虚しさを感じていたものです。

ところで冒頭の唄は、「子供盆踊り」とかいう名前だったと思いますが、「まきば」なんていう言葉があるのを見ると、多分北海道内限定で使われている歌なのでしょう。
これを聞いたのは小学生時代に親戚の家に行った時のことで、それまではこんな盆踊り用の定番ソングがあることを知りませんでした。

というのも、千歳市には千歳市の盆踊り用の歌があったのです。
  銀のな〜 銀の翼が世界をつなぁぐ〜
  千歳よいとこありゃりゃんりゃん
  千歳よいよい よいやさ〜

「ありゃりゃんりゃん」ですから、もう何と言って良いのやらという歌。
今となっては非常に懐かしく、とにかくもう1度聞いてみたいと思っているのですが、こんな歌、さすがにもう千歳市でも使われていないことでしょう。
どなたか知ってたら教えてください。




2001.8.22
母の死


8月22日、午前1時5分、病気療養中だった母・紀久(きく)が亡くなりました。61歳でした。
本当に本当に悲しく、悔しく、残念でなりません。