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2001.10.3
風邪


母が亡くなって一か月、何か色々と止まってしまいました。
そんな中で不覚にも0才の長女・桜に風邪をうつされました。

風邪ウィルスは年齢の分け隔てなく人間を襲うものなんでしょうが、やはり3ヶ月ちょっとの乳児ごときに風邪をうつされたとなると結構ガックリくるものがあります。

こういう時は病原菌が一緒なので相手の薬をそのままもらうのが効果的ですが、桜の薬は小さじ1/5にも満たない衝撃の量で、親が指に付着させてそのまま舐させるという服用法。

こんなもの自分の指につけてペロペロ舐めても絶対に治るはずがないと分かっていますが、しかし桜がたちどころに治ったのがどうにも羨ましく、試してみても損はないかなと考えているところです。




2001.10.10
ミセス・ロイド


 ♪12個増量〜 におい付かない〜 ミセス・ロイド

大塚寧々さんが歌うこの防虫剤のCMソング。
いくら何でもひどすぎるという歌声が、真似をしているうちにすっかりやみつきになり、最近気がついたら口ずさんでいます。
結構似ています。間違っても腹筋を使わないのがコツなのです。

実績も十分な女優、大塚寧々さん。
安心して歌わせてみたら全く想定外にひどかったという展開だったとすれば、スタッフの動揺と現場の混乱に勝手に想像が及びます。
こうして書いている間も「12個増量 におい付かない〜」と何度も口ずさんでいる私。

ライブの中で、「次の曲はB.B.キングの○○ブルースです〜」とかいうMCは普通ですが、「次の曲は大塚寧々さんのミセス・ロイドです」という展開は結構ハッとするものがあるような気がしますね。
次回やろうかな。結構似てるので。




2001.10.17
楽器フェア


電車の中に「楽器フェア」というイベントの吊広告があって、目に止まりました。

詳しい内容は書かれていませんが、昔札幌の楽器屋がやってた同名のイベントでは、大きな会場にエレキギターやドラムやキーボードなどが大量に陳列されており、大学生・高校生はもちろん、結構中学生も多く、お小遣いはいくらなのかなと羨ましくなったりしたものです。
あれから数えても更に10年余り、今では中学生がロックバンドをやるなんていうのは珍しくも何ともないことでしょう。

−などと考えながら広告をよく見てみると、「中学生&65歳以上 入場無料!」という文字が!

これには驚きました。
その時まで何となく中学生のことを考えていた私でしたが、今や関心は「65歳以上」という層の方に釘付けです。

この楽器フェアが私の想像するものと同じなら、そこに「無料だから」という理由でやって来た65歳以上の集団があちこちに混じっているという図は、シュールなんてもんじゃありません。
少年達も、エレキギター試奏などの際は音量に細心の注意を払い、間違っても心臓に負担のかかる大音量にならないよう配慮しましょう。




2001.10.28
病院とジョン・レノン


腕のところに謎の発疹が出たため皮膚科に行ってきました。
皮膚科ははじめてでしたが、周囲の評判を聞き、その病院に行くことにしたのです。

病院の中はとても綺麗で、BGMではジョン・レノンの「マインド・ゲームス」が流れています。あー、良い・・・。
この曲はバックで延々と同じフレーズがリフレインされていて、聴くたび一種の恍惚状態に陥ります。
その「マインド・ゲームス」がフェイドアウトすると、今度は「ラブ」が。そう、同じくジョン・レノンの。

なるほど!
これは恐らくこの病院の院長がジョン・レノン好きで、数ある名曲の中から病院のBGMとして適した曲を選んで編集し、流しているのでしょう。
患者の不安を取り除くような気配りが感じられ、評判が良いというのもうなずけますね。

と思っていた中、突然ハードなギターによるイントロが。確かこの曲は「コールド・ターキー」。
これもホントに久しぶりに聞きましたが、まあ、そのカッコ良いこと!ボテッとしたドラムはリンゴ・スターでしたっけ?あんまり長いこと聞いてなかったので、コーラスやら何やらがいちいち新鮮で、興奮します。
なるほど、こうした攻撃的な曲は一見病院には不似合いなように思えますが、これはこれでなにか恐怖心のようなものが消え失せ、待っている患者には結構効果的といえるかもしれません。

・・・と思えていたのも私がこの曲の構成を忘れていたからであって、これがエンディングへ向かうに従い大変な様相を呈する曲であることに気付いた時には、既に待合室中が凍り付いていました。

御存知でない方もいらっしゃると思いますが、この曲はジョン・レノンがある意味最も得意とした社会性を帯びたメッセージソングのひとつで、後半、抑圧された人間の叫びがこれでもかと繰り返されていて、あまりに激しいため当時は放送禁止になっています。

「ウー」とか「ガァー」とか「ア"ァァ」とかが延々と繰り返されている間、受付の看護婦さんは申し訳なさそうに下を向き、患者は聞こえないふりをしながら外の景色などを見ているのです。

皆さんも好きなミュージシャンの編集テープなどを作る時は、使用の状況や目的なども考慮して選曲しましょう。