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2002.9.12
朝のテレビ東京


私がテレビ東京の番組編成に高い関心を払っていることは常々申し上げているところですが、最近朝8時から「夕日が丘の総理大臣」が訳もなくスタートし、出勤前の私のリズムを大いに狂わせています。

しかも、これがどういう訳か週の前半(月・火・水)だけの放送で、木曜日以降は突如として「サブちゃんと歌仲間」なる演歌番組が放映される仕組みとなっており、一層油断なりません。
「平日」という一括りの時間の束をわざわざ水と木で分割する意味が分からず、またそうまでして対応しなければならぬほど朝から演歌にーズがあるとも思えないのですが、そこはテレビ東京の高度な判断です。私たちが文句を言ってはいけませんね。

で、「夕日が丘の総理大臣」。
この番組が放映されていたのは中学時代で、中3の学校祭でこの主題歌を生徒全員で歌った(理由は不明)記憶があるほどの人気番組で、私自身こうした青春ドラマの嘘臭さに表向き反発を表明しつつ、実は欠かさず視聴しておりました。
私、そして弟も、今なお挿入歌も含めて全て弾き語りできるはずです(←自慢じゃありませんので念のため)。

うーん、しかし、やっぱり青春ドラマは異次元ですね。
番組終了まで見る時間がないのですが、確かエンディングは背景がいつも海(当然水面に光が反射しており逆光)。
そこにセンチメンタルな曲が流れ、そこにメッセージ性の濃い詩がダメ押し的に画面上に流れる−という強力な構成だったように思います。

記憶がどんどん蘇って盛り上がってきたので、明日は最後まで見てみようと一瞬本気で思ったのですが、明日は金曜日。「サブちゃんと歌仲間」の日でした。




2002.9.20
旭川の動物園


左は、このたび旭川市にオープン予定の「ほっきょくぐま館」が報道関係者に公開されたというニュースの写真。
あまりにも謎な構図に一瞬理解不能だったので掲載しました。

恐らく報道関係者が交代でこのドーム状の "ほっきょくぐま見学スペース"に入り、たまたまこの方が顔を出した瞬間が捉えられてしまったものと思われますが、場に相応しくない無表情さと、お互いに無関心な両者の視線等が相俟って、この記者の「お呼びでなさ加減」が強力に増しています。
加えて記者の方の多少の前傾姿勢がこの半球状のドーム自体をUFOのように操って移動させているようにもみえ、シュールな構図をあれこれ分析しているうちに私はこの写真に釘付けです。


そうしている内に、そういえば昔 「小学○年生」等の雑誌には必ず巻末に中途半端な規模の読者のページがあり、その中に、こうしたワンシーンの登場人物に吹き出しを付けて読者がセリフを投稿するという、これまた微妙なコーナーがあったなと思い出しました。
今回は当アワー御覧の方の3連休の娯楽に資するため、特別に右図を作成致しましたので、何か思い付きましたらお寄せ下さい。




2002.9.29
ポポンS錠


ここ数年の復刻物・レトロ物ブーム。私もチェックに忙しい毎日です。
察するに、戦後のレトロなテイストを出すにおいて、テクノロジーがこれだけ進化していると「映像技術的な制約」というのは少なくなり、結局はレタリングや音楽・照明といった「アナログの造り込み部分」が勝負を分けている気がします。

現在でいうと、フジテレビの「サタスマ」のように、レタリング、色彩感覚など細部にわたりレトロ風でありつつ、結構今風なポップな感覚が織り込まれている、というのが現在の主流でしょうか。
勿論それ自体、決して容易なことではないはずで、やはりフジテレビ、この辺のジャンルにはさすがに強いなと感心することしきりです。

そんな中、シオノギ製薬の「ポポンS」の発売50周年を記念して作られたCM。
50年前=昭和27年という戦後焼け跡の時代になぜ「ポポン」というふざけた名前で発売されたのかも深い謎ですが、それはともかく、あの出来映えは、同様の作風の中でも一段上を行っているように感じます。

実際に8mmフィルムで撮っているらしい映像の質感、色彩、小道具、レタリング、セット、照明・・・。
そして小林聡美さんの役者としての力量。
見るにつけ、本当にすごいと思います。