2003.2.1
 ケロリン風呂桶キーホルダー


さて、前回、自分が「うなぎパイ・キーホルダー」ホルダーであることを高らかに公表した私ですが、実のところ大変つまらないものを自慢しているのでは・・・ という不安が同居していることも事実です。
しかし今回私はそうした不安をかなぐり捨て、新たに「ケロリン風呂桶」キーホルダーについて御紹介させていただく次第です。


その前に、読者の皆様の中に "ケロリン風呂桶"を御存知ない方がいないとも限らないの、念のために御説明しましょう。

ケロリン風呂桶とは銭湯に備え付けの「共用風呂桶」の定番中の定番で、 くすんだ黄色の合成樹脂製。底に赤字で「ケロリン」と印刷されています。
世の銭湯が軒並み"健康ランド"化し、イス・風呂桶ともにすっかり大型化の時代を迎えている中で相当数を減らしていると思われ、 現在の風呂桶を「A4版」としますと、"ケロリン風呂桶"はさしずめ「B5版」といった趣です。

しかし御自宅に浴室があった等の理由で銭湯に縁がなかった方を除けば、一定以上の年齢の方の記憶の中に間違いなく深く刻まれているであろう"ケロリン風呂桶"。
それが一体なぜキーホルダーとして製品化されたのかだけは完全に謎ですが、あの独特の味わいが忠実に表現された、私達の世代必携のアイテムと言えます。


ちなみに私はこの"ケロリン風呂桶キーホルダー"を購入したその日、嬉しくて会う人会う人に自慢していたところ、この品の魅力に異常に反応した林千賀子さんという友人と 奪い合いになり、キーホルダー部を引きちぎられるという惨事に至っています。
既に30歳前後だった大人同士でなぜあのような事態に発展したのか今もって理解できないのですが、結果としてこの品もキーホルダー本来の活躍をすることなく、 単なる風呂桶のミニチュアとして部屋の机の上で暮らしているのです。




2003.2.11
 人面昆虫


部屋の模様替えも兼ね、妻&桜と色々と片づけをしていましたら、「これ、なに?」という妻の声。

「え、どれどれ?」
見ると、彼女の手に、古い新聞の切り抜きが。

「あっ、そ、それは・・・。」

恐らく2〜3年前だったと思うのですが、正月の帰省時、妻方の実家に滞在していた時のこと。
実家の新聞を何気なく見せてもらっていた私は、最終面=社会面の片隅の「こだま」というコラムの写真に釘付けになりました。
それがこの右の写真。参考まで本文も引用しましょう。
世界の珍しい昆虫一万五千種を集めた展示会が開かれている。
中でも目を引くのが、その名も「人面昆虫」。
カメムシの一種で、東南アジアの熱帯雨林に生息する。猛烈な刺激臭を放つため鳥も食べない。
"食えないヤツ"だが顔はどこか憎めない。
「顔はどこか憎めない」って、そもそも顔じゃないのですが、この記事は私の心をとらえ、翌日この新聞が処分される前に勝手にこの記事を切り抜いて持ってきてしまいました。
こうして私は人面昆虫を "捕獲"し、東京に帰って来たのです。

ところが帰宅後、この人面昆虫の記事が、どうしたわけか見当たりません。
探しても探してもないのです。
これはショック・・・。私は人面昆虫に逃げられてしまいました。


そして今日、思いもかけず、こうして再発見された人面昆虫。
しかし月日が経つと、ヒトは案外冷静になっているもので、こんなものを切り抜いて空輸で持ち帰ってきてしまった自分に対して 「俺って・・・」という気持ちが湧いてくる上、 それを他の人に発見されてしまった私。
一瞬その場から走り去りたい気持ちになりました。




2003.2.16
 効果アリ!人面昆虫


上記のとおり発見された人面昆虫の新聞記事。
切り取った時の興奮も既に冷め、今や何の役にも立たないかと思いきや、これが大変な効果を発現することが分かりました。

と言いますのも、長女・桜にとってこの人面昆虫の顔は大変な恐怖である様子。
普段は自宅でパソコン作業をしている時など猛スピードで近付いてきてまとわりついて来るのですが、 最近、彼女が向こうから走ってくる時にさりげなくこの人面昆虫の写真を彼女に見えるように置くと、「なーい」と叫んで反転して帰って行くのです。
これは忙しい時には大変便利。

普段無敵の彼女でも、さすがにこの顔は訳が分からなすぎて不気味な模様です。
人面昆虫− やはり私が見込んだ通りの男です。




2003.2.21
 高田馬場駅


鉄腕アトムの誕生の件については既に元旦にも触れたところですが、これに関連し、最近、JR高田馬場駅で、電車の発車時に鉄腕アトムの主題歌が流れるようになったとのこと。
以下は、新聞記事からの抜粋です。
原作で、アトムが「03年4月7日、高田馬場の科学省生まれ」となっているのにちなんだ。
アトムのような威勢のいい曲は「駆け込み乗車を誘う」と採用してこなかったが、地元商店街の要望に応えた。
うーん・・・。
地元からの要望がようやく実現したという話はともかくとして、これまで採用されなかったか理由を知って、私は少なからず衝撃を覚えました。

「威勢のいい曲が流れたから電車につい駆け込んでしまう」って、牛や馬じゃあるまいし、高田馬場あたりにお住まいの方は皆さんそうなのでしょうか?

普通なら 「高田馬場の大人をなめるな」 という事態に発展してもおかしくないと思うのですが、
 ただし、「柔らかな調子に編曲して、ひと味違ったアトムにします」とJR。
と、あくまで「威勢のいい曲では駆け込んでしまう」という判断が前提になっている点が、ダメ押し的に笑えました。




2003.2.23
 サザエさん


テレビ放送50周年とか鉄腕アトム40周年とか言ってましたら、どうやら今年は「サザエさん」も放送開始35周年という記念の年なんですね。
今日の放送でサザエさんが言ってました。

ついては秋に「35周年記念特集」のようなものをやるらしいのですが、今日は「プレ企画」とやらで、なんと35年前の1年目の作品が特別に放送されるとのこと。
これは貴重!思いがけない幸運に恵まれました。

急速に盛り上がってきたのでCMの間にビールをセットし、テレビの前で待つ私。
そして35年前のサザエさんが始まったその瞬間、私の体に戦慄が走り、長女は(マジで)泣き出しました。
とにかく絵が怖いのです。

全体を支配している薄い黄銅色〜茶系の色彩。そして時折混じる劇画調のオーバーな表情。
いずれも「妖怪人間ベム」のタッチを想像していただくと良いでしょう。
長谷川町子さんの原作も戦後すぐの連載ですが、こんなに怖かったら決して朝日新聞には連載されていなかったことでしょう。

あの絵の感じは、本日御覧になれなかった皆さんにも何としてもお見せしたいところです。




2003.2.26
 アンデスメロン


昨晩は徹夜の仕事になってしまい、朝方、着替えのために自宅に戻ったところ、ムクムクと起きてきた妻から
「アンデスメロンって、なぜ アンデスメロンって言うでしょう?」
と問われました。
「・・・・・。」
徹夜明けの脳には余りに面妖な問いに、私の思考回路は停止しました。

「ヒント。」
お構いなしに、妻は既にヒントを読み上げ始めています。
「いち、アンデス山脈で採れた。 に、『安心です』の略。・・・」。
どう考えても両方違うので、とりあえず聞き流している私。
そこで 「さて、どっちでしょう?」という思いもよらぬ妻の声。

え、えっ?!
ということは、そのどっちかなのですか?

思いがけぬ事態に 私の脳はようやく鈍く回転を始めました。
すなわち、アンデス山脈で採れたとはとても思えないものの、「安心です」の略などという解は絶対にあり得ないという常識的判断が、 "消去法"で私に@を選択せしめたのです。

「えーっと、いち。」
「ブブー。」

*
皆さん、知ってました?
アンデスメロンって、「安心ですメロン」の略なんですって。安心ですメロンですよ、アンシンデスメロン。

これは「略」という言語の表現技術史上 稀にみる「珍略」と言って良いでしょう。
というより、こんな珍略がすっかりわが国に定着してしまっていること自体が驚きです。

うーん、アンデスメロン。アンシンデスメロンだったのですかー。うーん・・・。