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2003.3.9
カニバブラー


"UETE"様という方より、以下のようなお便りを頂きました。
昨日、タイムハウスというところから発売のショッカー怪人「カニバブラー」12インチ可動フィギュアが届きました。
この手のおもちゃにしては上出来です。
いい年して何買ったの?なんて家内に責められています。
「カニバブラー」は子供の頃から好きな怪人でしたので、うれしさのあまり、つい書き込みしてしまいました。
本HP開設当初に設置され、わずか3ヶ月であえなく終了した「今日のライダーカード」>>のコーナー。
この度、久しぶりにここにスポットライトが当たったのです!

それにしても昨今のフィギュア・ブームのさなかとはいえ、「カニバブラー」の可動フィギュアが販売されているとはと大変驚き、早速調べてみましたら、なるほど発売元のHPでは相当ディープな世界が展開されていました。
一連の商品は 「マニアックス・シリーズ」と銘打たれており、恐らくこうした世界の中においてなお、「マックスにマニアック」であることを意味しているものと思われます。

シリーズを見ていくと、いましたいました「カニバブラー」が。
お値段は、えーっと、9,800円・・・!
・・・そ、それはさぞかし奥様にも責められたことでしょう。

HPを見ていて結構おかしかったのが、
「新シリーズ"タイムハウス・マニアックス"・・(中略)・・さらなる深淵を求めるシリーズの登場です。」
という新商品の宣伝コピー。
既に十分深淵すぎるのですが、更なる求道を宣言したのですね。




2003.3.13
キンちゃん


私の通勤電車は地下鉄日比谷線。
途中、六本木にも停車するため、「何もそこまで・・・」と絶句してしまうような派手なおねえさんとか、"年中遊んでます"と顔に直接書いてあるかのような外国人の方など、多様な種類のヒトが乗車してきて楽しめます。
なぜ突然こんな話をしているかと言いますと、今日、帰宅途中に元アリスのキンちゃんが乗ってきたのです。

なにせ東京。芸能人を見かけること自体は珍しくも何ともないのですが、アリスの、しかもチンペイでもベーヤンでもない、キンちゃんに出会った、というところに意味があるのです(一体誰のことか全く分からないという方も多数いらっしゃるとは思いますが、ここはニックネームにこだわって表記しています)。

SMAPやモー娘を見るよりも余程レアな感じがあり、日比谷線の中という地味なシチュエーションとも相俟って、私の心を捉えたのです。




2003.3.16
健康本部


さて、その日比谷線ですが、日々の乗車を通じて気になっている1枚の看板があります。
それが表記の「健康本部」。
住宅街を走る電車の中から、とある駅の少し手前で、一瞬「健康本部」という看板が見えるのです。

健康本部・・・。
健康食品や健康グッズ、健康ランドなど、世の健康ブームの中、よりによってその「本部」であると宣言しているのですからこれは大変なことです。

看板は決して高くない建物と建物の間に一瞬見えるのみで、そもそも本部というより住宅の2階の一部といった雰囲気。
どうせ何か怪しげな会社や団体だろうと考えるのは簡単ですが、それでは想像が膨らまず、面白くありません。
やはりここは、国民共通の関心事である「健康」に関する総本山であると考えるのが良いでしょう。

そこで休日出勤する羽目になった本日、「健康本部」を映像に収めてみようと思い立ち、デジタルビデオを持参して日比谷線に乗り込みました。
地下鉄内で、まるで盗撮モノのAVでも撮っているような姿の私。
しかし健康本部を収めるというミッションの前に、ひるむわけにはまいりません。

これがその映像ですが、何が何だか全く分からず、周囲に怪しまれながらの撮影は失敗に終わりました。




2003.3.23


一昨年亡くなった母が、骨になって帰ってきました。
この週末に帰省し、会ってきました。

本人の希望でいわゆる「献体」をしたのですが、この度役目を終えて火葬され、家に帰ってきたのでした。
他ならぬ息子(弟)が医者になり、生前、その弟の治療によって少なからず人生を長く生きられたことを思えば、母もこうして何かしら役に立って帰ることができ、とても満足していることでしょう。

父もずいぶん生活が変わったようで、家に帰ってくるのも楽しいようです。そういうものなんですね。
夜、飲んでいても、独り言を言っているのと、母に話しかけるのとでは全然違うのでしょう。
「楽しいよ。話も弾むよ。」とイカすことを言っていました。

私も、久しぶりに母に会った気がします。桜も母の入った箱を撫でていました。




2003.3.24
アニキ


墓参りで北海道からの帰途、羽田空港でプリンを購入することとしました。
「パステル」という人気店の「なめらかプリン」なる商品で、妻と長女・桜が食べているのを貰っているうちに私も好きになりました。

人気なだけあって、いつものことながら行列ができています。
桜は疲れのためかベビーカーの上で物凄い顔で熟睡しており今がチャンス!そのまま行列の後ろに並びました。

さて、並びながら周囲を見渡していると、プリンが並ぶショーケースの後方、積み重ねられた商品運搬用のトレイに貼られた一枚のピンク色のテープが目に止まりました。
恐らく商品運搬に従事する方の何かの目印なのだろうと思って、テープをよく見ると、そこにはマジックでひとこと、「アニキ」と書かれています。

アニキ・・・。
既に死語に近い、任侠的呼称。
その任侠の世界がなぜこのパステル色の店内に、しかもピンク色のテープの上に存在しているのでしょう。

まずピンク色のテープ。
アニキにどうしても何か書き残さねばならない切羽詰まった状態で慌てて周囲を見渡した時、偶然近くにあったのがこのピンク色のテープであったと推察できます。
任侠の世界の住人として、さぞかし不本意であったことでしょう。
しかしその「切羽詰まった状態」が何なのか。こちらは皆目想像がつきません・・・。

一切れのピンク色のテープから膨らむ想像(妄想)のおかげで順番待ちも苦になることなく、なめらかプリンを普段より1個多い4個購入し、現場を後にしたのでした。