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2003.4.5
画像ファイルの罠


人事異動を機に職場のパソコン内のファイルの整理を行ったのですが、どうしたわけか本体内から削除も移動もできないファイルが多数発見されました。
それも5個とか10個というレベルじゃなく、100とか200という数。

省の中の端末は、全てネットワークされた上で、情報管理室というセクションが一元的に管理しています。
まずはそこに連絡を取り、色々と対処方策を聞いたのですが全然ダメ。
結局この情報管理室の権限で、強制的にファイルの削除・移動等を行ってもらうこととなりました。

管理室の担当の方と電話でリアルタイムで繋がりつつ、私のパソコンが管理室から遠隔操作されています。
経験された方もいるかと思いますが、これが結構面白くて、「腹をまさぐられる」という言葉がありますが、まさしくそんな感じ。
「これをこちらに移動して良いですか?」とか「これを削除しますね」などと確認されながら、目の前のパソコン画面上のカーソルが遠隔であちこち動いて、どんどん作業が進んでいきます。

ところで自分のPCのフォルダのうち、画像フォルダについては一覧性があるサムネイル表示に設定しているのですが、この事がこの日、ある事態を引き起こしました。

作業も順調に進み、「次、このフォルダを開きますね」と言われ、「はい、お願いします」と答えて開かれたフォルダは、当ページで使っているようなどうでも良い画像もスクラップしているフォルダだったのです。

私も順調な作業の中ですっかり注意力を失っていて、遠隔操作によって動くカーソルの向かう先がこのフォルダであることに気付くのが一瞬遅れました。
「あっ、そのフォルダは!」
カチカチッ・・・。

その瞬間、カニバブラーや人面昆虫、アストロ球団、火星人、さらに王家の紋章などの画像が画面に広がりました。

その瞬間、情報管理室との会話が一呼吸、途切れました。
「あ・・・」とか何か、担当の方もおっしゃったような気がします。

こんな下らない画像を自席と管理室の双方から同時に見ている私達。

「このファイルはどうします?」と精一杯冷静に尋ねていただき、私も「削除して下さい・・・」と力無く答え、一連の作業は終了したのでした。




2003.4.23
世界の消防車


CMが独特のテイストの、「週刊アート・ギャラリー」とか「週刊グレート・アーティスト」などの 「大人向けうんちく養成誌」 とでもいうのか、あの手の雑誌。

これぞ隙間産業という趣満点ですが、各々のテーマをそれなりに網羅的に理解できるのではという気になり、確かに購入したくなる衝動に駆られます。

実際、自分の中に眠っていた関心が呼び覚まされて購入したという方とは別に、実は眠ってすらいなかったのにかねてからの関心事であったような気になって、まんまと購入してしまう方も相当数いるのではと想像しています。

かくいう私も過去に1度、「ザ・クラシック・コレクション」なるシリーズの中から「チャイコフスキー」を購入したことがあったのですが、どういう手違いなのか付属のCDを聴いたら全編モーツァルトだったという、それはそれで得難い体験をしています。


で、件の「世界の消防車」。このたび始まった新シリーズです。
燃えさかる炎の中、動ずることなくたたずむ1台の消防車(の模型)というCM!
しかし、いくらなんでも消防車をシリーズで商品化するのは無理があるのではないでしょうか。

ここで少々、他ジャンルについても考察してみますと、まず自動車や鉄道等の"乗り物系"。
これはファン層もそれなりに広く、ビジネスとしても成立しそうです。

次に、戦闘機や銃といった"兵器系"。
こちらも拡がりには欠けるものの、コアなマニアの支持が期待できそうです。

確か「週刊恐竜サウルス」とかいう不思議系もあったような気がしますが、あれはあれで映画ジュラシック・パークによる恐竜ブームをタイムリーに捉えたといえましょう。

話は戻って、消防車。
少なくとも私は友人等から「俺、消防車が好きなんだ」といった話を聞いたことがありませんし、いま空前の消防車ブーム、という認識もありません。
そのあたりを探るために発売元のホームページを見た私は、結果的に、さらなる衝撃を受けることとなりました。
根強いファン層を持つ消防車ミニカーの世界。
週刊デル・ブラド・コレクション第7弾の新シリーズは、 かつてない消防車ミニカーを付録にしたパートワーク(分冊百科)です。
全70号を予定しています。
「根強いファン層を持つ」という自信に満ちた現状認識、何より、その自信を反映した「全70号」という驚異の発行回数!!
もしかすると、いま巷では消防車が大ブームでそれを私だけが認識していないのでは、という不安に包み込まれました。




2003.4.28
気分さわやか from大阪


10年振りに大阪を訪れました。

私が今もって最も好きなアルバム「ぼちぼちいこか」は大阪の街が舞台になっておりまして、10年前に来た時は「梅田からナンバまで」に始まり、このアルバムに登場する場所をぶらぶらと廻りながらひたすら飲んだのでした。まだ大阪球場も残っていた頃でした。

大阪といえば有名な「くいだおれ人形」。
何となく一応見ておかなければならないような気がして道頓堀まで行きましたら、閉店時間だったのかちょうど従業員の方によってガラガラと奥へ仕舞われている最中。
で、思い出したのですが、そういえば10年前に来た時もちょうどこのタイミングでした。
正面からゆっくり見ることができないのは残念と言えば残念なのですが、一仕事終えて奥へ消えていくくいだおれ人形というのがまた妙に味わい深いのです。

ところで10年前に来た際、街角のとある看板に目を奪われ思わず写真を撮ってしまったのですが、今となってはさすがに何処だか分からず。
この必要以上に肉感的な気がする御婦人と、「さわやか」に程遠いパンツ一丁のオッサンに再び会うことはできませんでした。