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2003.8.1
梅雨明け


涼しい夏が続いていますが、ようやく今日あたり梅雨が明けそうとのこと。

私が東京に越してきたのは5年前。その時の地獄谷のような暑さは、私、忘れることができません。
もうあまりに暑くて暑くて、東京に到着したその足で、蜃気楼やラクダなどの幻覚を見ながら何とか秋葉原まで辿り着き、エアコンという利器の購入を即決したのでした。
このエアコンは今日まで私の命を救ってくれています。

それが今年ときたら、確かにずいぶん違います。
ニュースによると、7月の真夏日は「たった3日」とのことですが、いや、もう3日あれば十分です。

むしろ昨年の7月の真夏日の日数−こちらは計24日だったらしいのですが、そちらのほうが大問題です。
それってほとんど毎日じゃないですか。「夏日」じゃないですよ、「真夏日」ですよ。毎日真夏日

もともと暑さに弱い私は、このように暑さのことを考えるとついヒステリックになってしまうのですが、しかしここまで涼しいと、さすがに物足りないという気持ちも確かに致します。
ビアガーデンにも行きたいし、花火や盆踊りに行っても、ある程度の気温がないと盛り上がりも欠けるというものです。


ところでこの冷夏について各紙等で報道されている中、とあるニュースサイトで発見したのが左の1枚。

かの江ノ島海水浴場ですが、景気が悪いにもほどがある すさんだ光景。
唯一の被写体となったこの男性は、ポーズ、視線など全てがヤラセではないかと思えるほど 背後のすさんだ風景に溶け込んでおり、「ベスト・オブ・今年の冷夏の写真」に指定しました。




2003.8.3
盆踊り


近くの神社から盆踊りの音が。
夏休みに入り、NHKの「おかあさんといっしょ」では「ポン、ポン、ポンチャラリンのポンチャラリン〜」とかいう歌詞の盆踊りの歌が連日放映され 歌のお姉さんが浴衣を着て歌っているのですが、どうも長女・桜はその浴衣のことを「ポンチャン」というものだと理解しているようで、盆踊りの音が聞こえてくると「ポンチャンを着る」と主張し、既に部屋の中で謎のステップを踏んでいます。
仕方がないので桜にポンチャンを着せ、盆踊りに行って来ました。

小さい神社の盆踊りですが、境内には出店がたくさんです。出店はあるだけで楽しくて良いですね。
そんな中、櫓の上で太鼓を叩いている御老人の1人が、微妙にもほどがあるリズムのズレを生み出していて、しばし釘付けになりました。

完全にずれているなら気分が悪いだけなのですが、それとも違う、しかし決して合っているのではない、あのタイミング。
聞いていて「やばい、完全にズレる!」と手に汗握っても、必ず立て直してくるので全くあなどれません。
まさしくリズムの魔術師と言って良いでしょう。

午後8時になると、子供にアイスが配られたりして、そういう一連の定番さ加減もこうした行事の魅力ですね。




2003.8.10
静止画像


先週のとある日、例によって帰宅が遅くなり、うー疲れたと思いながらNHKをつけましたら 平和なBGMと図のような静止画像、そして以下のようなテロップが。

 地上デジタル放送設備のテストのため午前4:30まで番組をお休みします ご了承ください

こういう画像は災害時に代表される何とも言えない "非常時感" がありますね。午前3時前だというのに また意味もなく盛り上がってきました。
「ご了承ください」なんて、とんでもない。ドンドンやって下さい。

しかし、こればかりジーッと見ているとさすがに飽きてきて、チャンネルを4ch=日テレに変えましたら、日テレでも同じ内容のテロップ、そして右の静止画像が。
なるほど、今日は全局放送設備のテストを行っているようです。

一瞬落ちかけたテンションも再び上昇し、今度はTBSに移動しましたら、TBSの画像はNHKと同じエッフェル搭。ふんふん、なるほど。
続いてテレ朝を見てみると、こちらは日テレと同じ映像です。
こうした静止画のパターンというのは定型のものが何種類かあってその中から使い回すものなんですね。

とすっかり事態を掌握した気になり、油断してフジテレビに移動しましたら、この女性に出くわしました。
赤・白・黄色の3色の花を持ってこちらに向かって微笑んでいます・・・。

す、すごいですね。
私は今だかつて、この服装、髪型、そしてこのポーズの3拍子揃った女性と知り合いになったことがありません。




2003.8.16
成功!イカ花火


例年なら帰省している頃ですが、色々あってそれもままならず、代わりに楽しみにしていた多摩川の花火大会もこの雨で中止。

仕方ないなと思ってニュース・サイトを見ていましたら、「全国初のイカ花火 打ち上げ成功」という、一見しただけでは全く意味不明な見出しが。
見出しに釣られて先へ進みましたら、函館の湯の川温泉花火大会でイカ型の花火の打ち上げに成功したと記事でした。そしてその写真がこれです。

関係者の方のコメントが記載されています。
 関係者は「イカの姿を表現した花火は初めてではないか」と話している。
うーん、心配しなくとも他の人は絶対に思いつかないので、間違いなく初めてではないかと思います。

しかし結構泣けるのが、
 2年前から函館名物のイカをかたどった花火の打ち上げを試みてきたが、昨年、一昨年と、失敗が続いていた。
というくだり。
挫折を繰り返しつつ 「イカ型花火」という、これまた理解されにくい分野に全力を傾注する日々だったわけですね。

いいですね、写真のイカ。誇らしげに楽しそうに天に昇っている感じがします。




2003.8.24
秘密のアッコちゃん


ん!!

 「秘密のアッコちゃんのエンディングテーマのベースラインって、イケますよね。」
掲示板の [西谷英毅さん] からの(何の脈絡もない)書き込みに、私は反応しました。

ゴソゴソと久しぶりに出してきた 「テレビまんがヒットシリーズ」なる1枚(右)。
アタックNo.1とひみつのアッコちゃんという、強力なカップリング盤です。
私が戦後歌謡曲のシングル盤の収集に手を出し始めた高校時代、稀に周辺の友人達からも不要となったシングル盤の提供があり私の活動が少なからず支えられていたのですが、多少趣旨の異なる品も混じっており、これもそうした1枚です。

 「うーん・・・、アタックNo.1とひみつのアッコちゃんか・・・。」
当時何も知らぬまま油断してレコード盤に針を落とした私は、ひとしきり、苦しくったって悲しくったってコートの中では平気といった世界に浸っていたのですが、B面2曲目の「ひみつのアッコちゃん」のエンディングテーマが始まった瞬間、震撼しました。

10連発のキメ・フレーズからスタートするこの曲は、基本的にエレキベースとオルガンだけという音の薄さにも関わらず、ベースはドライブしまくり、オルガンに至っては何か別の曲と間違って弾いているのではと思うほど陶酔しきったアドリブプレイの連続で制御不能。
昭和40年代の子供達に、なにゆえこんなファンキーな曲が!?

慌ててジャケットに記載のクレジットを見ると、「すきすきソング 作詞:井上ひさし 作曲:小林亜星 歌:水森亜土」という表記が。
「ひみつのアッコちゃん」のB面にしてはトガった才能が集まりすぎてやしないでしょうか?
そもそも「すきすきソング」というタイトルで、勝負あった、ってトコですね。

歌詞をみてみましょう。
 すき!すき!すきすき!×4 アッコちゃん アッコちゃん すきすき (ハ、ヨイト)

 アッコちゃん来るかと団地のはずれまで出てみたが (ハ、ドシタ アッコちゃん)
 アッコちゃん来もせず 用もないのに納豆売りが ハーアー ナットー!
とことんシュールです。

さて、この時以降この曲の魅力にすっかり取り憑かれた私。
大学時代、ある芝居の劇中歌としてこの「すきすきソング」のカラオケ制作をオーダーされた時は 燃えました。
本職でもないベースやオルガンを弾いての渾身の多重録音は、強すぎる思い入れが功を奏し好評でした。
15年も前の作品ですが、是非聴いて下さい。皆さんは上記の歌詞を大声で歌って下さい。
台本の関係で1番で終わっています。「ハーアー ナットー!」の後のブレイクで 「はよ来いアッコちゃん」と叫び、ジャン!で終了です。決して恥ずかしがってはいけません。