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2004.8.7


今日はサッカーアジア杯決勝の日。
サッカーに限らずこのような重要な番組を見るに当たっては色々と環境整備が重要なわけですが、事前にざっと確認したところ、あろうことかアルコール類が不足しています。
私は急いで最寄りのセブンイレブンへと向かいました。

必要量を確保した後、さて折角なので何かおつまみも買おうとお菓子コーナーに向かったその時、こちらに向かって絶叫している少年の顔が!
私は立ちつくしました。
 「こ、これは・・・。」

私は子供の頃から楳図かずおさんの作品が全くダメで、はっきり言って今でも怖いくらいです。
「オマケ付き菓子」絶好調の昨今ですが、いくら何でもこんなものが世の中に出回っているとは知らず、油断しました。

恐る恐る手にとって見ると、製造はフルタ製菓(渋い)。オマケは全9種類の「彩色済みフィギュア」と書かれています。
裏を見ると、少女がへび女に追われている様子がフィギュアになった「へび少女」、赤ん坊に取り憑かれた少女とギロチンがフィギュアになった「赤んぼう少女」・・・。
一体なぜこれをフィギュアにする必要があるのかというものばかりが9種類並んでいます。
とりわけ「赤んぼう少女・タマミ」は小学生の頃、うっかり友達のものを読んでしまって以来、しばらく眠れなくなったほど私の記憶に深く刻まれた作品でした。

全く恐ろしい商品が生まれてきてしまったもの。
長居は無用と急いでその場を立ち去ろうとしてふと見ると、他のお菓子が大量に並べられている中、この商品だけ在庫が1個しかなく、 何か今これを購入しなければ後悔するのではと思われるほど"貴重な感じ"を醸し出しているのです。

やはり取り憑かれてしまったのか、気が付くと私はこれを買い物カゴに入れていました。
ただ、ふと目をやると、私の買い物カゴの中でこの顔が上向きになっており異常な存在感を放っています。
こんな場面を御近所の方にうっかり見られてしまっては大変です。急いで箱を横向きに変え、レジへと急いだのでした。

ところで帰宅後、もう一度箱をじっくり観察すると、裏面の右隅に小さく「買った人の名前」という記入欄が。
何の目的で箱に名前を書くのかが全く理解できませんが、こんなものにうっかり名前を書いてしまった挙げ句、ポトリと道に落としてしまい人に発見されたりなどしたら、 恥ずかしさで死んでしまうかもしれません。
これも何かの呪いなのかもと思い、珍しく冗談でも名前を書かなかった私です。




2004.8.12
橋本伶


8月12日(木)13時56分。私と利江さんと桜の家族に第二子が生まれました。
ここ2ヶ月ほど、妻と桜のコンビは里帰り出産のため札幌におり、私は東京で学生のような怠惰な生活を送っておりましたが、予定日も1週間を過ぎた今日、ようやく出てきたのでした。

男の子です。
名前は漢字一文字で「伶(れい)」と付けました。
「音楽を奏でる人」という意味の漢字です。

実際に楽器を弾くようになろうがなるまいが、それは本人が決めることであって将来何になってもらっても全く構わないのですが、いつも心の中で音楽を奏でているような、そんな人間になって欲しいと願って名付けました。

「早く出ておいでー」と母のおなかに話しかけていた桜にも、弟ができました。
嬉しそうになでたり踊ったりしています。
2人で、元気に育って欲しいと願っています。




2004.8.22
花火、命日、甲子園


東京に来て6年、はじめて多摩川の花火大会を見ました。

自宅のすぐ近くの多摩川の花火大会なのに、時期がお盆なので何かと行事が重なり、今日まで一度も見ることができませんでした。
確か昨年は「今年こそ見よう」と満を持して東京に留まっていたのですが、大変な雨で、私の涙と共に花火大会が流れて行ったのでした。
今年は伶が生まれて妻も桜もまだ里帰り中なので、1人でトコトコと河川敷まで歩いていき、楽しく見ました。

高速道路と電車の灯が描く左右の光の線と、それを縦に貫いて昇って行く花火のコントラストがきれいでした。
打ち上げ地点(二子玉川)付近まで歩くと大変な人出なのですが、等々力あたりだと結構ゆったりしていて、一瞬 1人で見るのが惜しい気持ちになりましたが、 そういえば桜が異様に花火を畏れていることを思い出し、どっちにしても1人で見るしかなかったのだなと気を取り直しました。

そして駒大苫小牧高校が優勝した甲子園。
仕事が残っていたので休日出勤していた私。
集中しようと一応音声を消してテレビをつけていたのですが、両チーム共とにかく打ち過ぎるため、いつ画面に視線を向けてもピッチャーがセットポジション。その上、出てくるバッター出てくるバッターがことごとく"12打数10安打"とかいう異様な高打率で、気が気ではありません。
とにかく凄まじい打ち合いの試合でした。
試合が終了し、遅ればせながら仕事に入らねばと思った瞬間、同じく休日出勤していた同じ課の菊地さんが、「これは祝杯ですね〜」とビールを持ってきてくれてしまい、そのまま私の休日出勤は成果無しに終わりました。

さて今日は母の命日。母が亡くなってからもう3年になります。
伶の誕生をどこかで見て、ものすごく喜んでくれていることでしょう。
子供が2人とも男だったので、伶を見ながら懐かしく思っているかもしれません。