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2005.5.3
コウアワー・ドット・テレビジョン


お詳しい方も多いかと思いますが、ホームページの「○○.jp」とか「○○.com」といった記号は「ドメイン」と呼ばれる「インターネット上の住所」で、専門の国際機関によって管理されています。
同一のアドレスが2つと存在しないのはそのためなのですね。

自分のサイトを開設しようとする場合、現在ですと自分が契約しているインターネットのプロバイダーのサーバーを間借りして作成するという場合が最も手軽で一般的でしょうか。
ただし、URLが長くて面倒とか容量が小さいといった制約も多いため、自分でドメインを管理する機関と(代理店等を通して)やりとりをし、新たに「独自ドメイン」を取得してHPを運営するというパターンもあります。

例えば東京自由が丘の「亀屋万年堂」のサイト。
小学校の頃、王選手が登場して「ナボナはお菓子のホームラン王です」と言うCMがありましたが、自由が丘の亀屋万年堂の商品と知ったのは東京に来てからのこと。
その亀屋万年堂、昔は「http://www.ocn.ne.jp/~navona/」とかそんなURLで、地下鉄内の吊広告を見ながら「ホームラン王の割には地味なURLだな」と思っていたもんですが、それがある日を境に「www.navona.co.jp」という記載に変わっています。
亀屋万年堂は「独自ドメイン」を取得したわけですね。
独自ドメインとはつまりそういうものであります。


4月の引越を機に、独自ドメインでも取得しようかと考えた私。
手順は簡単で、まずトップレベルドメイン(TDL)と呼ばれる一番右側の「.jp」「.com」「.net」等の部分を決めれば、あとはケータイのアドレスを決めるのと同じで未使用の文字列をくっつければ終了です。
と言ってもTDLは選択制で、それほど種類もありません。
「.jp」「.com」「.net」「.info」「.name」・・・。
どれにしようかとあれこれ考えていたそんな時、私は「.tv」なる聞き慣れぬドメイン名の存在を知ったのです。

「.tv (ドットテレビ)」!
子供の頃、愛読していた"科学系読み物"や、アポロ11号月面着陸等の影響で、電波、宇宙、放送・・・といった世界に自動的に反応する体になっている私。
当アワーにも開設当初より全てのページ上段に殆ど無意味にテレビジョン画像が配置されています。
そんな私&当アワーにあつらえたような「.tv」。 ・・・なんと魅力的な綴りと響きでありましょう。

ただしかし・・・。
「○○.tv」とは、少なくとも私は聞いたことがありませんし、本当にこんなドメインがあるのでしょうか?
モノの本によると、この「.tv」は「国別TDL」という種類のドメインで、国別に割り当てられたドメインであるとのこと。
となると、日本に住む私が使える"国別TDL"は「.jp」のみであって、その他の"国別TDL"は、如何に魅力的であろうとも取得可能とは思えません。

そこでもう少し調べてみましたら、まずその国とは南太平洋の島国「ツバル=Tuvalu」という国であることが分かりました。
・・・ツバル・・・?? 不見識ながら、そんな国ありましたっけ??
ともかく、Japanに「.jp」が割り当てられたように、ツバル国に「.tv」が割り当てられたことは確かなようです。

しかし、様々な"国別TDL"の中で、「.tv」は瞬間的にテレビ局やメディア関係のカンパニーを連想させる非常に特徴あるスペルです。
ツバル国は、この「.tv」がビジネスになるのではと考えました。そしてそれに使用権を設定し収益を上げ、さらに売却益を元手に国連への加盟まで果たしたんですと!
ツバル国、恐るべし・・・。
わらしべ長者の物語が一瞬頭に浮かびましたが、最後まで自然体だったわらしべ長者よりはるかに戦略的です。

こうして私は「ツバル・ドメイン」を取得しました。
これに「koh-h」の文字列を付し、「コウアワー・ドット・テレビジョン」などとカッコつけて表記してはいますが、正確には「コウアワー・ドット・ツバル」という国籍不明のページなのです。




2005.5.15
桜と流氷


2日連続で晴れた13日の夜、札幌の円山公園は花見客で賑わいました。
右は某紙に掲載されたその模様。防寒着を着用しながら飲んでるのが分かりますね?
ここが札幌の花見の特徴です。もちろん、全員唇は紫!

でも良いのです。花の量も見て分かるとおりスカスカで、例えば東京の圧倒的な量や美しさとは比較にもなりませんが、花が咲いたならその下で飲めばやっぱり何か楽しいではありませんか。


ところでそうした精神論はさておくと、北海道の気候はますます大変なことになっていて、宗谷地方には何やら流氷が接近してきたんですって。流氷ですよ、流氷。
5月に流氷が南下してくるなんて、1970年代に衛星による観測が始まって以来初とのこと。
なんか怖くないですか・・・。




2005.5.19
飲酒禁止/自由なサル


ここのところ、北海道新聞紙上で地味に賑わっている話題、それが北海道大学大学祭の「禁酒問題」です。
北海道大(札幌)は、6月に開催される大学祭で、構内での飲酒を全面的に禁止することを17日、決めた。約50年の歴史がある同大学祭で飲酒規制は初めて。
実行委員会によると、急性アルコール中毒や泥酔状態になった学生が2003年に17人、04年には13人いた。
肝心なモノが欠けた何かのことを 「クリープを入れないコーヒーのよう」と言ってた時代がありましたが、久しぶりにそれを口にする日が来た。そんな気がする程の衝撃のニュースです。
大学生だろうが何だろうが、酒も飲まずに祭をやってる姿は悲し過ぎますね・・・。

勿論、実際に学生が酒抜きで大学祭をやるとは思えませんし、目の届かないところで飲んだりするんでしょうが、仮にまんまと飲酒に成功したとしても、それはそれで中学・高校の修学旅行じゃあるまいし・・・と一層寂しさも増しましょう。

と、誠に気の毒なことになったと同情していましたら、朝日新聞のサイトに
 「サル、都心駆ける」
という謎の見出しが。
東京の中心部で同一のニホンザルが、1週間かけて都内の4区を約15キロ縦断し、現在は赤羽周辺に落ち着いている−という、どうでも良いと言えばどうでも良い内容。
 警察や都の職員が捕獲を試みているが、神出鬼没なうえに逃げ足が速く、お手上げの状態が続いている。
・・・北大生がここまで管理されているというのに!なんて自由なサルなんでしょう・・・。
しかし、いくら朝日新聞が"自由"好きだとしても、自由なサルのためにここまで手の混んだ説明図(→)を大面積で添付しなくても、という気も致しました。



2005.5.27
プロペラ機と高知


昨日まで3日間、高知でとある会議があり、その往路、15年振りくらいにプロペラ機に乗りました。

札幌−高知間には直行便がないので、まずは札幌から大阪伊丹空港へ入ります(こっちは勿論ジェット)。
そこで乗り継ぎとなるわけですが、リムジンバスに揺られて何やら空港のものすごーく端の方に連れて行かれる私達。
そこにプロペラ機が待っています。

居酒屋のメニューに"エンピツ春巻"ってありますよね。細ーいヤツ。イメージとしては、ジェット機が普通の春巻なら、エンピツ春巻がちょうどプロペラ機です。
細い春巻に羽根が生えていて、パタパタとプロペラが回っているのです。
「この春巻が本当に飛ぶのか・・・?」
と、不安はいきなりマックスに達しますが、ブ〜ンという音とともに私達のプロペラ機は離陸しました。

窓からは、プロペラが一生懸命回っているのが見えます。
プロペラ機って、プロペラが回転していることと、自分が生きていることとの関係が極めて明確です。
そう、このプロペラが回っているから、私は今こうして生きているのです。
無論ジェット機のジェットだって同じことが言えるわけですが、その構造がはっきり見えるという点で、プロペラ機の方が格段にリアルです。
「このプロペラが止まった時、俺の命は・・・」
逆にそう考えると、何かの錯覚でプロペラの回転速度に変化を感じただけで異様に動揺し、私など着陸時にはもうグッタリです。
しかしプロペラは力尽きることなく、私は高知へと降りました。

しかし暖かかったー、高知!
なにせ5月だというのにビアホール開催中!南国では普通なんですかね?
今年の札幌の寒さを考えると、もしや最初で最後のビアホールになるかも・・・という焦りすら湧いてきて、取り憑かれたように飲んでしまいました。