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2005.8.22
お盆


関東の名ドブロ弾き"どぶろひくぞうさん"から、函館のイカ花火に関するお便りを頂きました。
今年もYahooのサイトに掲載されているとのお知らせです。

イカ花火!
イカの形が夜空に浮かぶという、花火好きの私も強い関心を寄せざるを得ない珍品で、2年前、「全国初のイカ花火 打ち上げ成功」の一報は、当アワーでもいち早く取り上げたところです。

早速Yahoo!を見ましたら、ありましたありました、イカ花火。
記事を読むと、既に「函館名物」として位置付けられているようで、頼もしいですね、イカ花火。

記事には、函館に遊びに来ていたという神奈川県鎌倉市の小学2年生伊藤希さん(8つ)コメントが。
「すごいイカの形で函館らしかった。来年も見に来たい」
この「すごいイカの形」という小2らしい言葉足らずの可愛らしい表現が、一層想像を広げますね。
常識的には「すごい」は「(良くできた)形」に掛かると思われますが、文法的には「イカ」に掛かるようにも読め、そうだとすると「すごいイカ」とは一体どうすごいのかと気になります。

左はその写真。これだけ見ても結構楽しいのですが、これに比べる形で2年前のものを見てみると、これはこれで足がシャーッと拡がってたりして、洗練度は低いものの、逆にトボけた味わいの愛すべき形であったとも言えます。

という今日は、母の命日。
不思議なことに、桜の時と全く同じように、今日伶がはじめて立っているのを見ました。楽しい音楽に手をたたいで喜びながら約10秒。

これも全く同じことを書きますが、母にも見せてあげたかったなあという気持ちと、母に見せるために立ったのかもという気持ちと、何だかいろいろと入り混じります。




2005.8.28
国鉄・JRと車内メロディ


出張で網走へ行くこととなり、JR「オホーツク1号」にて網走へと向かいました。

網走にJRで行ったのは実はこれが初めてだったのですが、あんなに時間がかかるとは認識しておらず迂闊でした。5時間半。
旭川くらいまでは想像以上に快調に進むのですが、その後峠越えで一気にペースダウン。
遠軽ではスイッチバックによる方向転換となり、車両全体が座席の方向転換作業に伴う一体感で包まれたりして、疲れたとは言え、なかなか印象深い旅でした。

小学校の頃、祖父母が稚内に住んでおり、当時住んでいた千歳市から札幌へ出て、そこからまず旭川、そして「急行天北」へと乗り継ぎ、恐ろしい時間をかけて稚内まで向かいます。
車両は古いし座席も固く、乗り物酔いも加わって3重苦・4重苦という感じなのですが、4人掛けのボックス席に 父と亡くなった母、私と弟とで座って行く旅行は何ものにも代え難い時間でもありました。


ところでオホーツク1号に乗っていて、旭川に最初に着いた時だったでしょうか、車内放送の際にとある簡単なメロディが流れ、私は「Oh!」と叫び(そうになり)ました。
その昔、それこそ稚内に向かう車中などでよく流れていた古ーいオルゴールのような音のメロディ。
長距離系の国鉄だけで耳にし、普段の通勤・通学の車内では聴かないこの音。
既に絶滅したものとばかり思っていたのですが、まだ残っていたと知りました。

このジングル(チャイム)、もともと何の曲なのかさっぱり分からない上、メロディだけで伴奏を刻むコードを刻む低音パートがないために、 1回や2回聴いたくらいでは、そもそもどこが曲の最初なのかすら分かりません。

「そんなもの、曲が流れ始めたところが曲の頭で、終わったところが曲の最後に決まってるだろ」とお思いの向きもあろうかと思うのですが、それが違うのです。
前述のとおり曲自体がつかみ所に欠ける上、曲がエンドレスで繰り返されているため、恐らく流している車掌さんの中にも 曲の最初と最後を理解していない方が多数いらっしゃると思われます。

結局、適当〜な位置から始まって適当〜な位置でカットアウトすることが殆どなので、1回や2回聞いたくらいで曲の全貌を把握しようったってそう簡単にはまいりません。
「もしかするとこれは3拍子の曲なのでは・・・」と思い至るようになるまでにまず相当の時間を要しましたし、曲全体を認識できたのは本当に後のことです。

さて、私はこの絶滅したと思われた曲を思わず耳にしたことを受け、2度と忘れぬよう、自ら弾き、録音しました。
原曲にない低音部を重ねて、曲の全体がようやく分かるという感じ。

上に「車掌さんも恐らく分かっていない」と書きましたが、実際よくあるパターンは、このように訳の分からない箇所でプチッと終わる場合。
さらにエンドレステープなので、次はこの切れた箇所からいきなり始まり、2巡目のこれまた訳の分からない箇所でまたブチッと切れる・・・。
これでは何度か聴いたくらいでは曲の全体像など分かるはずもありません。
ともかく今となっては余りにも懐かしく、数回しか流れぬ音楽を決して聞き漏らさぬよう、集中して網走まで向かったのでした。

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