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2007.2.6
チープな施設の魅力


会議で東京に来ているのですが、暖かいのなんのって。
今宿泊しているのは、千代田区麹町にある、役所の研修施設(兼宿泊施設)です。

"研修施設"というくらいなので、いわゆるホテルのようなサービスは何もありません。
唯一、共同のお風呂はあるのですが、だからといって部屋にタオルなどもありません。
勿論食事もありません。
宿泊者が多ければ、好むと好まざるに関わらず、強制的に相部屋になったりもします。

一体いつから存在しているのか迂闊にも取材不足でしたが、15年前に橋本が国家公務員になり、新年度からの新規採用者研修のため、3月31日に上京した際にここに宿泊したことを覚えています。
「この景気の悪い施設は一体・・・」と、新しい職場環境を見る前に、既にテンションが激落ちしたことを覚えています。

数年後、東京勤務となったため、7年ほどこの施設に縁がなかった私。
しかし昨年度、久しぶりに札幌に戻ってからは、逆にこのチープな感じが捨てがたく、今や東京出張の際は好んで宿泊しています。

トイレには、恐らく管理人のおっさんが自らパソコンを操作しプリントアウトしたと思われる「TOEL」という張り紙がありますが、一体何語なのか分かりません。
ちなみに今日はテレビを見ようとスイッチオンしたら、アンテナの接触不良なのか全チャンネル視聴できず、殆どエッチな有料システムを何とか見ようとしている人のようになっています。

こうして御紹介した愛すべきチープな施設ですが、今年度一杯で廃止となることが先日正式に決まりました。
残念だなあ。
3月末までにあと何度東京に来るかは分かりませんが、名残を惜しんで、この不便な施設を利用し続けようと思います。