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2009.5.9
Rock


 ♪さようなら バイバイ バイバイ さようなら バイバイ またね〜

ってのは、1980年の「PLEASE」というアルバムの最後の曲、「体操しようよ」です。
だいたい「PLEASE」は良い曲ばかりで本当に困ったアルバムです。

自分が忌野清志郎さんの曲で演奏したことがあるのは、このアルバムに入っている「トランジスタ・ラジオ」と「体操しようよ」を、ハーモニカをぶら下げながらアコースティックギターで弾く2曲だけ。
しかしそれは至って当然のことであり、賢明な判断です。
いくら好きだと言ったって、少なくとも私ごときがやってイイことと悪いことがあるってもんです。

今日は告別式。青山葬儀場です。
行きません。
いくら好きだと言ったって、行く気にならないこともあるってもんです。

その代わり、今日は忌野清志郎さんが亡くなって初めて、RCサクセションを聴きました。
もう、聴いて聴いて、聴きまくりました。

ちょうど「体操しようの」の1曲前で、清志郎さんは「呆れてモノも言えない」と歌ってましたよ。
♪どっかの山師が 俺が死んでるって言ったってさ よく言うぜ あの野郎よく言うぜ あきれてモノも言えない〜

全く、呆れてモノも言えません。
天国へ、忌野清志郎さん。



2009.5.17
オリエンタル・カレー


GoogleやYahoo等のニュースサイトを色々閲覧しているうちに、気が付くと地方紙のニュースサイト等に来てるということがありますよね。
うっかり読み始めると、当該地域の魅力から抜け出せなくなって、そもそも自分が何を探索していたかも忘れて終了することも珍しくありません。

昨日は、何かを探しているうちに中日新聞のサイトに来ていた私。
確か、何か堅い政治モノを追って入り込んだはずなのですが、ページ下方にある「東海の逸品お勧めコーナー」というバナーを発見し、すぐさま私の関心はそちらに移りました。

左がそのバナー。原寸大です。
縮小されて不鮮明でありながらも、一見して魅惑情報の存在を予感させるこの画像。

そして更によく見るならば、そこには「オリエンタルカレー」との記載が。

オリエンタルカレー!
昭和39年生まれの私の世代の原体験となれば、
「ハヤシもあるでよー」
というキャッチコピーで有名だったCM、ということになりましょう。

しかしこれとは別に、自分が後年、昭和期の流行歌謡やCM音源の類を収集するようになってから聴いた「オリエンタルカレーの唄」。

この唄によって、オリエンタルカレーは(食べたこともないのに)決して忘れ得ぬ存在となりました。
  懐かしい懐かしいあのリズム エキゾチックなあのしらべ
  オリエンタルの謎を秘め 香るカレーよ夢の味
  あ〜夢のひととき即席カレー 君知るや君知るやオリエンタルカレー
この歌詞の世界!そして曲!
カレー鍋で頭を殴られたような衝撃です。
21世紀の今日、いちいち「オリエンタルの謎」を感じてカレーを食べている方はいないと思いますが、そこはまあ、そういう時代だったということなのですね。

なお、「オリエンタルカレー」のHP(→Click)が異様な充実を見せているという事実は、是非皆様と共有させて下さい。
誰のために、そして何のためにと唸らざるを得ぬ、豊富なコンテンツと映像・音声資料。
上記の「オリエンタルカレーの唄」も、「ハヤシもあるでよー」のCMも、勿論見られ、そして聴けます。

偶然ですが、東京に転居した先月12日、当アワーに自室の電話機の写真を掲載したその横に写っているのが、オリエンタルカレーの往年のイメージキャラクター「オリエンタル坊や」です。
7〜8年前、どこぞの怪しげな雑貨屋で売っているのを発見。一撃でその魅力にやられ、つい購入してしまった一品。
オリエンタルと言いながら、アフリカンなテイストのみが彼を包んでいます。



2009.5.23
死神博士&地獄大使


死神博士と地獄大使は、ショッカーの幹部です。中央省庁なら局長もしくは審議官です。
そしてショッカーとは、世界制服を企てる国際秘密組織です。

「人間、見た目で判断してはいけない」といくら学校で教えられても、一撃で悪人と判断せざるを得ない外見。
死神博士はショッカーのスイス支部から、そして地獄大使は東南アジア支部からの人事異動で1972年に日本に赴任し、仮面ライダー1号と2号を大いに苦しめたのです。

短命企画「今日のライダーカード」以来、久しぶりの仮面ライダーの話題。
「今日のライダーカード」とは、当アワー開設当初、仮面ライダースナックの再発売と共に連載を開始し、スナック発売終了と同時に目的を見失って連載終了へと転落したコーナーです。→久しぶりに見るにはこちらへ

で、何故こんなことを書いているかと言うと、
映画「仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー」(8月8日公開)に、秘密組織「ショッカー」を率いる死神博士と地獄大使が、73年テレビシリーズ「仮面ライダーV3」以来36年ぶりに登場することが20日、分かった。
という報道があったため。

しかし出せばイイというもんじゃないとはこのことで、ライダーだけで二十数人いるようですから10人くらいサボっていてもショッカーには勝てそうです。
さすがの私も観に行こうという気が全く起きません。
但し注目せざるを得ないのは、死神博士を石橋蓮司さんが演じるらしいから(ちなみに地獄大使は大杉漣さん)。

仮面ライダーって、ウルトラQから始まったウルトラシリーズ同様、当初はやっぱり相当実験的な作品だったでしょうし、だからなのか、いわゆるメジャーな役者さんが出てくるイメージが殆どありません。
アクションが必要という条件があったからかとも思いますが、それにしても、こう言っちゃ何ですが「他にいなかったんだろうか・・・」と思われるような主人公が結構多かったのです。

「ちびまる子ちゃん」の第7巻。まる子さんの
「一文字隼人・・・、最初はブタみたいな顔だと思ったけど、だんだん好きになってきちゃったんだよな。」
という言葉は実に言い得ていて、その登場を心待ちにしている少年達ですら、第1話は主人公の微妙なルックスに対して何とも複雑な気持ちになったもんです。
それが今や、イケメン俳優の登竜門のようなシリーズですもんね。

で、石橋蓮司さん。
劇団第七病棟、石橋蓮司、緑魔子・・・なんていったら、怪しくテントを張ってアングラめいた芝居を打ってた自分達にとっては、地底の星みたいな存在です。
死神博士は恐ろしいクォリティで演じられることでしょう。

うーん、だんだん観たくなってきました。