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2010.1.1
お正月


当アワーでは2000年の開設当初より、さしたる意味もなく、東京タワーとテレビジョンが随所に配置されています。

トップページが全面テレビ画像で、マルチビジョンのようになっていた時期もありました。
開設当初はタコが「KOH」と描かれた旗を抱えてスキーで降りてくるという、絶望的にくだらないテレビ映像を中央に配していたのでした。

どこかで拾った動画を分解して勝手に手を加えて作ったのですが、このくだらなさ、若気の至りといったって既に30半ばですから、言い訳にもなりゃしません。

なぜこのような話を書いているかと言いますと、現在の住まいの赤羽の窓から、新しい東京タワーが遠くに見えるから。
今年の春には現在の東京タワーを追い抜くとのこと。
視線の角度を移すと、その現・東京タワーもまた遠くに見えます。

このコウアワーを開設したのは東京に住んだ年=2000年でしたので、その点で東京タワーも自分の中でフィットしたのですが、そもそも自分が東京タワーを使い始めたのは、東京に住むことになるなどとは思いも寄らぬ札幌在住時代のライブのチラシでした。>>
この記録のページを上にスクロールしていけば、自分がライブを始めた92年から清水穂高さんの名前もあります。

そして19年目、16回目のハシモトコウアワーは10日後です。
思えば良く続いているもんで、これはもう、聴きに来て下さる皆さまに感謝の言葉しかありません。

2010年。
気合い入れていきましょう。




2010.1.24
 御来場のお礼と御挨拶


新春アワーが終わって早2週間。
ようやく昨晩、ライブを振り返りつつ、私のNewパソコン・acer君に向かうことができました。
手元の飲料は、勿論、皆様から頂いたお心付けのお酒の1本です。


御存知の通り、自分の仕事は「音楽」や「芝居」といった魅力的な世界とは縁もゆかりもない上に、日々はその日常に追われていることもあって、新春アワーとそのリハの2日間は、前後の日常との関わりを持たない、独立して切り取った「別世界」のような時間と場所です。

その別世界には素敵な舞台があり、舞台には楽器があり、綺麗な照明が当てられていて、出演者・スタッフとで計25曲・3時間分のステージを一気に造り上げていきます。
そしてライブの本番は、臨時に設置した2階席も含め、本当にたくさんの方が来て下さる。

それらは余りにも「非日常」であり、ちょっと長めの夢でも見ているような、そんな贅沢すぎる時間と言えましょう。


企画・制作という立場で自分の頭の中にあるのは、ライブの構成と全体の段取りに関する「ここをこうしてこうやりたい」というイメージ程度であり、それを出演者や様々な持ち場のスタッフに伝えながらライブを作っていくわけですが−

玉川健一郎(vo)、南山雅樹(p)、広瀬いづみ(key)、岸本佳久(b)、竹村一哲(dr)という新春アワーBand5人の凄まじい演奏能力!
そして、コーラス、ダンス、舞台、音、照明、衣装、屋台、お客様への対応、そしてバックステージの空気作りまで、自分のイメージを現実が軽々と超えていくのを目の当たりにし、ステージに飛び出せば温かいお客様が笑顔と拍手で迎えてくれる。

「あしたのジョー」、分かりますよね?
丹下段平がジョーの才能に触れるたび、「ジョー〜、おめえってヤツは…」と泣きながら繰り返すのですが、もうズバリあれ。
気持ち悪いと思われるので口にしませんが、お客様に対してもスタッフに対しても、心の中で常に「おめえってヤツは…」と呟いている、そんな2日間でした。


ライブの直前、20年間自分のライブを支えてくれたドラムの清水穂高さんが亡くなって、自分の気持ちにも激しい右往左往がありました。
当然この2日間も色々な思いが去来しましたし、周りの出演者・スタッフもそうだっただろうと思いますが、本番では皆がそれを胸に秘め、とにかく音楽で楽しい時間を創ろうとしたその「心意気」については、清水さんも笑って褒めてくれたのではないかと、勝手なことを考えています。


ちなみに終了後に会場で続いた打上げは、朝の5時頃に無事終了しました。
片付けをし、スーツケースとギターをずるずると引きずって東京に戻る姿は、疲れと飲み過ぎで生気も何もあったもんじゃありませんが、毎回の事ながら、私にとってはこのうらぶれたB級な感じも含めて新春アワーの一部であります。
前日の色々な事を思い浮かべながら帰りました。


1年休んで、その後すぐ復活できる状況になっているかどうかは自分でも分かりません。
仮に1回休みでも次は2年後。2回休めば次は3年後です。

流れの早い世の中にあって、2年とか3年という時間はとてつもなく長いですね。
ラストに歌った「また逢う日まで」の歌詞「貴方はどこに居て何をしてるの?」の答えは「それは知りたくない」ですが、知りたくないところか、出演者・スタッフは勿論、お越し頂いた皆様も、どこに居て何をしているかを必ず調べ上げて連絡させて頂く所存です。
また是非足をお運び下さい。


なお、今回は写真家・高橋克己さんに、当日の写真をお撮り頂きました。
高橋克己さんは、私どもの劇場・コンカリーニョが毎月発行している「劇場通信」の表紙の写真も担当して下さっている、舞台写真家です。
せっかく撮って頂いた素敵な写真なので、時間をみて少しずつアップしていきたいと思っていますので、御覧下さい。>>


ありがとうございました。
また逢う日まで。