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「レコスケくん」はストーリーから登場人物のキャラクター設定に至るまで、ほぼ異常とも思えるマニアックさが全体を貫いているのですが、一見全くそれを感じさせない本秀康さんの絵との間で両者が絶妙に中和されている、という希有な漫画です。
たまに禁断症状のようなものを感じて読むのですが、3〜4話で満腹感と疲労感が同時に沸き上がって来るので、変に時間を浪費しないという点でも優秀です。
ちなみに私はこれを書きながらまたレコスケくんを読み始めてしまっているのですが、いま読んだ某回の登場人物は、「超ビートルズ・コレクター」という設定のハザマケンジさん。(これも名曲「Eleanor Rigby」に登場する神父・Father McKenzieさんに由来しているものと思われます)
ハザマさんは登場するなり「家内のテルヨです」と奥様を紹介した後、出し抜けにこう言います。
「結局ジョージって、パティとかオリヴィアなんて名前の人としか結婚してないでしょ。
だから代わりにワシがテルヨと一緒になったのですよ。」
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−これはジョージハリスンさんの1966年の曲「I want to tell you」が「アイ・ウォント・トゥ・テルヨ」と読めることを前提とした台詞だと後に分かるのですが、ネタを解説してくれなければ漫画として全く成立しないマニアックさです。 |