2011.5.1
 GWと大阪万博


「ゴールデン」という言葉も相応しくない今年のGWですが、テレビでやってます通り、今年は国会で震災復旧に向けた補正予算案の審議が続いており、普通に出勤中。

GW期間中の国会審議は1962年以来実に49年ぶりらしく、同時に私達各省職員のGW中の国会対応も49年ぶりということなんでしょうが、この状況下、巡り合わせが不運などといった声も勿論ありません。
というより、綺麗事のようですが、自分に出来ることの一つがそれなのならせめて自ら−という気分でしょうか。

職場待機の間、既に被災後の状況になっているGoogleの航空写真で、自分がいた宮古市の様子をつぶさに見ました。
ページをスクロールするのも恐怖を感じる時間でした。

*

話を変えまして、こうした親の仕事の影響が直撃するのは往々にして子供で、特にGW中、昨年の3月に大阪吹田市に引っ越してしまった友達・たかと君>>に会いに行く気満々だった小1の伶。
相当ガッカリしている模様です。
しかし実は、吹田市に行くのであれば・・・とある意味伶以上に楽しみにしていたことがありまして、それが大阪万博の会場跡へ行くことです。

私の大阪万博に対する過度な入れ込みは、過去にも何度か書いている通りです。>>
出張・プライベート共に大阪に行く機会はそこそこあり、大阪中心部から距離的にも決して遠くないにも関わらず、今日まで縁のなかった万博会場。
数十万人の人混みも、あのパビリオン達も、今は勿論ありませんが、そこは異常とも言える空想力でカバーしますので、私にとっては70年の万博期間中に行くのと一緒なのです!

あ、いえ・・・「一緒なのです」とは負け惜しみが過ぎました。
大阪万博のパビリオン・建築物達のあの「未来な感じ」は、どんなに空想しようとも及ばない別次元の世界・・・

平常時の私にとって「丹下」と言えば "明日のジョー"の丹下段平ですが、万博で「丹下」と言えば、それはもう総合設計を行った丹下健三です。
そして当時の国内外の建築家達のアイデアの宝石箱のような、一つ一つの建築物のシェイプ、色彩、機能、配置・・・。

イカす!Hip!大統領! どんな言葉を使っても足りません。
近畿在住の同世代の方々にはごく普通のことだったんでしょうが、あれを見ることができなかったことは、ハシモトコウ人生最大の痛恨事と言えましょう。

というわけでGWの後半、私はチャンスを見つけて大阪万博に行くのです。
40年遅れの「♪こんにちは〜 こんにちは〜」です!




2011.5.8
 GWと大阪万博


♪タイムマシンに お願い〜
御存知、サディスティック・ミカ・バンドさんの「タイムマシンにお願い」ですが、5月某日、私は本当にタイムマシーンにでも乗ったような気分で大阪万博に行って来ました。

前回の記事を書いた後、橋本が大阪万博に特別な思い入れを抱く理由を尋ねるメールを何通かいただきましたが、色々なことが複合しすぎて自分でも簡単に説明できません。
例えば「戦争を知らない子供達」のレコードジャケットに魅入られたりするのはすっかり大人になってからのことですし、70年当時の記憶だけがこの思い入れを形成しているわけでもなさそうです。

ただ、何と言いますか、「地球人が最も早い速度で進歩している感じ」を感じていたのは、振り返ってもあの頃を置いて他にありません。
そして自分にとって、その「地球人が最も早い速度で進歩している感じ」を、建築やデザイン、色彩、ファッション、交通、光、音楽・・・等々によっていちいち完全に表現しているのが大阪万博なのでしょう。

というわけでモノレールで万博記念公園に向かう私。
一つ手前の駅を出たあたりで、遠く森の茂みから太陽の塔が顔を出しているのが見えます。
幸運ににもちょうど1年前に、万博40周年を記念して「EXPO'70パビリオン」なる記念館が建てられており、その建物に入ったが最後、根が生えたように出てこられないまま、 ひたすら"1970年な時間"を過ごしました。
普段はただの無駄となっている自分の空想力というか夢想力が、この時に限っては大変役に立ちました。


記念館にはご多分に漏れずショップコーナーで様々な関連商品が売られていて大変魅力的なのですが、さらにその一角に「万博好きの万博好きによる万博好きのため」という風情の"古物コーナー"があり、「万博好き」という世界が如何にディープであるかを雄弁に物語っておりました。

各国のパビリオンのスタンプが揃った当時のスタンプ帖や太陽の塔の縮尺模型といった王道的な品から、例えば駐車場の駐車マス番号を示す単なる画用紙ような変わり種まで。
特に後者はこの私でも「よく売る気になったな・・・」と思えるような品なのですが、それでもあこぎな商売をしている感じを全く受けないのは、万博好きという"同志"ならではの油断と言えましょう。

と、その中にひときわ魅力的、かつ見覚えのある球形状のラジオが陳列されています。
ちょうど昨年末、かつて同じ職場だったひろみさんという方から「ちびっこ広告手帳〜大阪万博からアイドル黄金期まで〜」なる文庫本を頂いたのですが、あれはその本に載っていたナショナルのパナペットというイカすラジオの「万博バージョン」ではないでしょうか!

悩みに悩んだものの、さすがに高額で諦めた私。
帰宅し、せめてあのラジオに関する見識を深めようとネットで検索していましたら、思わぬことに「YouTube」がヒットします。
と言ったってテレビCMの画像等があるわけでもないでしょうし、動画ってのも妙だなと思ってクリックしましたら、これが何とも説明のし難いテイストの投稿作品でした。

ラジオが映った後、しばらくして手が出てきてスイッチが入れられ、「鹿せんべい」という万博と何の関わりもない菓子に関するお便りが淡々と読まれている−という時間を切り取った映像。
投稿された方の狙いも到底読み切れませんが、ある種、わび・さびの域に達するシュールさで結構はまりますので、是非どうぞ。




2011.5.15
 札幌と東京のお芝居


出張があって、久しぶりに札幌に行きました。
あまり天気が良くないと聞いていましたが行った日は実に良い天気。この季節の札幌のあの感じはちょっと他では味わえない快適さです。
業務が終了して東京に戻った途端、案の定異様な湿度で、急に二日酔いになり始めました。


さて、例年コンカリーニョが開催している住民劇、「故きを温ねて新しきを知る音楽劇」シリーズ。
今年は2月に開催し、脚本を札幌気鋭の演劇人・すがの公(こう)さんにお願いしたところです。

2月にも書いた通り、私はこのすがの公という人が描く芝居の世界観が非常に好きで、初めて観て以来欠かさず足を運んでいるのですが、 そのすがの公が一昨年から始めた「東京の人」シリーズ第3弾公演が、18日から渋谷で開演します。

毎回、東京在住の役者を初顔合わせで揃え、札幌から単身乗り込んで合宿的に短期集中で芝居を作り上げるという、無謀にも程がある取組。
色々と受賞歴もあり、いわゆる「守るもの」も多々あるはずの実績ある芝居人であるにも関わらず、こうしたリスキーな新しい取組を恐れず試みるところに、呆れて感心しています。
当然、一人一人の役者の実力・個性と自身のイメージとの違い等も多々ありましょうが、さて今回はどのように乗り越えどのような芝居になりますやら。
これをお読みの関東近辺の芝居好きの方、是非一度見に行ってやって下さい。




2011.5.22
 


先日ここでご紹介した芝居を観に行こうと、渋谷に行った私。
渋谷も結構久しぶりだなと思いながら赤羽から新宿湘南ラインに乗りましたら、目の前にかなりユニークなファションの小太りの中年男性が立っていらっしゃいます。

一見、単に清潔感に欠けるグダグダなファッションにも見えるのですが、よく見るとリバーシブルのTシャツの「裏返し着&タグ見せ」だったり、暑い中でニット帽をかぶっていたり。
他にも足元やジーンズ、ベルト、バッグ等々、なかなか一撃では判断しがたいファッションに身を包むこの男性。
恐らく年齢も自分とそう変わらないでしょう。
人の多い東京ですから、ユニークな格好の方はいくらでもいるのですが、不思議と今日はこの方に釘付けです。

しかし身につけている各アイテムがいちいち主張している中で、よく見ると、ケータイストラップまで極太。
自己主張の連続攻撃に、さすがに如何なものかと思ってストラップを良く見ると、そこにプリントされていたのは何と「EXPO'70」の文字!


「人の振りみて我が振り直せ」とは言いますが、この方は自分そのものなのですね。。
先日、40年の時を超えて万博会場に足を運び、EXPO'70の世界の住人になったとはしゃいでいた私は、ようやく自分自身に潜んでいる様々なリスクに気付きました。
こういう人は、相当鬱陶しいですね。。

というわけで、実は先日購入した「太陽の塔クリアファイル」をそろそろ使い始めようかと思っていた私ですが、もう少し観賞用としてひっそりと家に置いておくことにしました。




2011.5.26
 人生ゲーム


長男・伶(小1)と、将棋の駒と将棋盤を買いに行きました。
DSやWiiなど「電子系遊具」で溢れかえっている中、そもそも将棋盤なんて売っているのだろうかとも思ったのですが、ちゃんと木製の駒と盤があり、喜んで帰ってきました。
子供の頃、家の将棋の駒の全てに弟がマジックで落書きをして大変なことになったのをついでに思い出しました。


将棋の他に売り場で確認できたボードゲームの類は、オセロゲーム、人生ゲーム、野球盤など。
見ているとどんどん欲しくなってきて、帰宅後、少なくとも人生ゲームは一家に一台必要ではないかと意見表明しましたらことのほか好評で、今後購入されることが有力です。

ちなみにインターネットで「ボードゲームの売れ筋ランキング」なるものを見てみますと、当然ながら昔の定番モノはごく僅かで、上記の人生ゲーム等のほか、モノポリー、バックギャモン、黒ヒゲ危機一髪等がかろうじて残っている模様。
黒ヒゲ危機一髪のような3次元構造モノのどこが「ボード」なのかという疑問はありますが、いずれも偉大な商品群ですね。


で、上記の通り人生ゲームを購入することとしたので、現在の人生ゲームは一体どのようになっているのかと調べてみましたら、何と現行版は49代目なんですって。知ってました?
1963年の初代が長く現役を勤め、2代目の発売は一気に1980年まで飛ぶとのことですから、実に18年。私たちが親しんだのもこの栄光・長寿の1代目だったのですね。

ところがそこからの衣替えが余りにも頻繁で、89年以降に至っては20年以上にわたって毎年バージョン替えという節操の無さ。
サイトを見ながらさすがに興醒めしましたが、しかし考えてみると、コンピューターゲームの巨大なマーケットと戦って行かなければならない状況下、本意ならずとも目新しさで勝負していかなければならないのかもしれません。それ自体が既に人生ですね。

ただ一応、各バージョンともそれなりに時代を反映して「テーマ」を設定するという工夫がなされているようで、
  1990年 バブル経済がテーマ
  1994年 米不足がテーマ
  1998年 女子高生がテーマ
  2001年 ネット恋愛がテーマ
  2005年 IT起業がテーマ   などなど。

「そういえば米不足ってあったな・・・」と昔の記憶が蘇りましたが、米不足がテーマの人生にハッピーエンドはなさそうですね。
一方、「女子高生」や「ネット恋愛」がテーマの場合、ゲーム中にお父さんが挙動不審となり、秘密にしていたことがバレるという事故もありそうです。

というわけで皆さん、「人生ゲーム」という文字を見て懐かしさだけで迂闊に購入せず、必ず当該機種の「テーマ」の確認を行いましょう。




2011.5.30
 白波


震災により、我が家の書棚が倒壊してギター等が下敷きになったことは先日書いた通りですが、リビングの戸棚からも大量の食器が飛び出して、大半が粉々になりました。
同じ宿舎内でも階によって状況が大きく違っていて、運悪く我が家の被害は結構大きな部類に入るようです。
と言ったって「比較すれば運が悪かった」という程度であり、有難いことに全員怪我もなく無事だったわけですから、何事もなかったように不揃いのお皿や茶碗で現在も食事をしています。

唯一残念だとすれば、学生時代から愛用していた日本酒用の湯飲み茶碗を失ったこと。
3年前もこのHPでも紹介していますが>>、わざわざ「これじゃなくてはダメ」と書いたくらいなので、かなりGS(ガッカリ&ションボリ)です。

不思議なもので、この湯飲みじゃないと気分も乗らないため、実際に日本酒を口にする機会がずいぶん減りました。
代わりに 「酒量保存の法則」により、ワインと焼酎の量が増えている現在です。

というわけで、昨日は市販の(←当たり前ですが)「さつま焼酎 白波」を購入して飲んでいた私。
すると、瓶の裏面のラベルに、唐突に俳句が一句掲載されています。
ん?これは伊藤園「おーい お茶」の缶上で延々とつづく、川柳シリーズのようなものでしょうか?
えー、なになに・・・
「白波や 酔えば逢いたい 人ばかり」
うーん、、
どうということもない一句なのですが、自分の精神状態からなのか、昨晩は迂闊にもこの句にヤラれました。
「酔えば逢いたい人ばかり」ってのは確かにありますね。
勿論酔わなくたってそう思っているのですが、酔えばそれが著しく増幅するもんです。

というわけで、私の昨晩は、そういえばあの人にも久しぶりに会いたいとか、この人にも会って飲みたいとか、そんなことを考えてズンズン飲み進めながらツブれて行きました。
「精神状態からなのか」と書きましたが、ライブもやってないので、なおのことのように自分でも思います。

なお件の一句ですが、わざわざ「白波や〜」から始められてはいるものの、白波だろうが何だろうが酔えれば同じであることは言うまでもありません。