2012.4.7 何とかやっている最中

毎回のことではありますが、引越・異動ってのは大変なもんですねー。
今回も部屋中にトーテムポールのように積まれた段ボールの間をすり抜けながら生活を始めています。
仕事は仕事で、容赦なく列をなしてやってきます。

しかもそんな中で4日にはすぐ東京出張があったのですが、東京はポカポカ・桜の季節。
ところが札幌に帰るとただの真冬。いや、ホントに雪とか風とかすごいんですって。
で、さすがに北海道でもこれはニュースものだろうと新聞を見れば、特段取り上げられている様子もありません。
うーん、これが普通なんでしたっけ??

各地を襲っている「爆弾低気圧」という乱暴者などにも翻弄されつつ、どうにかこうにか札幌生活は始動しています。




2012.4.15 ガンガン風呂釜

部屋の片付けが遅いペースで進む中、昨日、3月中旬に梱包してしまっていたギターが発掘され、一ヶ月振りにギターを弾きました。
左手の指はふにゃふにゃ、右手の指の爪もボロボロで、まともな音など出やしません。
計画的なリハビリテーションに励む所存です。

さて、今回引っ越してきた公務員宿舎群は築30〜40年という古い建物で、実は前回の札幌勤務時も、更にその前の東京勤務時も、同じ時代に作られた同じ規格の建物でした。
慣れている私には何の抵抗もないのですが、新婚さんの夫婦が入居した場合、非常に高い確率で奥様が泣く、と噂される古さです。

この時代・この規格の官舎は、過度に木目が強調されたイミテーションの壁紙、時代を感じさせるややサイケデリックな色彩のリノリウムの床面、電気洗濯機の利用者拡大を想定していなかったとしか思えぬ排水口のない水回り等、数々の特徴があるのですが、最大のそれは風呂釜です。

分かる人にしか分からないという代物の典型ですが、私たち住民はこれを「ガンガンガン」と表現します。
それで分かる方は、恐らく過去に同種の風呂釜が配備された住宅にお住いの経験がある方で、実際あの風呂釜は「ガンガンガン」としか表現しようがない代物なのです。

燃料はガスです。 まずガスのつまみを右手でゆっくりと開きます。 「そんなもの、右手だろうが左でだろうが関係ないだろうが!」とご主張の貴方。違うのです。それではだめなのです。 右手でゆっくりと開きながら、左手で、ガスつまみのやや下方にあるハンドルをおもむろに鋭く回転させます。 その時に発生する音!それこそが、「ガンガンガン」です。
このガンガンガンという打撃音は、原理的に「火打石(ひうちいし)」が打たれたことを意味し、事実、このガンガンガンという音の後、風呂釜の小さな窓から除くと小さな種火がユラユラと着火していることが確認できます。逆に種火が見えない場合は、この打撃が単なる打撃に終わり、火打石の機能を何ら果たさずに無駄に大音量が鳴り響いたことを意味します。

私の実家が中学時代まで薪ストーブ式だった話は以前ここにも書いた記憶がありますが、そんな私ですら初めてこの風呂釜に出会った時は、小さくない衝撃を覚えました。
その時は本省勤務時代でしたから、夜中の2〜3時に帰宅して官舎に向かってトボトボと歩いていくわけですが、恐らく同じ境遇の同志が何人もいるのでしょう。そこここの部屋から「ガンガンガン」という音と共に遅いお風呂を沸かしてる音が夜中の世田谷の一角に響いており、これがまた物悲しいわけです。

あれから何年が経つでしょうか。再び私はガンガンガンという打撃音と共に入浴する生活に戻りました。
勿論、浴室の壁の塗装も床のタイルもボロボロなのですが、どんな場所でも、一仕事終わってお風呂に入れるなら、こんな幸せなことはありませんね。




2012.4.21 ザ・タワー!

可愛い後輩の結婚式があり、東京に滞在しています。人柄に溢れた素敵な結婚式でした。

ところで、4月に札幌に異動になる前に何としても行ってみたいと思っていて結局叶わなかったところがありまして、今日、式が始まるまでの時間を利用して行って来ました。
それが江戸東京博物館で催されている「東京スカイツリー完成記念特別展 ザ・タワー〜都市と塔のものがたり〜」です。

私の東京タワー好きは、当アワーを御覧の皆様には既に良く御存知の通りで、 自分のライブも「ハシモトコウアワー」と名付けた初回=1998から、既にポスター中央に鎮座している程です。

さて特別展へと入場すると、いきなり「バベルの塔」の聖書の挿絵という、ディープ過ぎる世界が!
確かに「都市と塔のものがたり」そのものではありますが、何か少し違う気が・・・。

しかしそこから先は浮世の世界へと無事に戻り、エッフェル塔、浅草稜雲閣、大阪通天閣、そして東京タワーへと進みました。
勿論、面白いなんてもんじゃありません。

と、そうした展示物の流れの中で、突然小さな壁面はめ込みの映像画面が現れ、誰かが東京タワーに激突したり壊したりしています!
「一体!?」と思って見ると、東京タワーと特撮映画に関するコーナーで、ちょうどガメラさんがやりたい放題東京タワーを壊している作業の最中でした。
解説文を見てみましょう。
昭和40年代には、怪獣が登場する特撮映画が数多く制作された。
その中で、東京タワーや通天閣は、たびたび怪獣たちに倒されたり凍らされたりした。
怪獣たちの破壊力の大きさを印象付ける効果があったのだろう。
素材が素材だけに、「あったのだろう」といった分析調の文章にもやや無理が感じられます。
続いて、東京タワーを「倒したり凍らせたり」した怪獣一覧が掲示されています。
大怪獣ガメラ 昭和40年
大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン 昭和41年
ガメラ対宇宙怪獣バイラス 昭和43年
ガメラ対大怪獣ジャイガー 昭和45年
総天然色ウルトラQ 第16話 ガラモンの逆襲
しかしこうしてみると、「怪獣たち」とは言うものの、殆どの全ての破壊にガメラさんが関与しています。
「うーん、これはまさに東京タワーの天敵だな・・・」とガメラさんの執念深さにゴクリと唾を飲んだ私ですが、気が付くと映像が変わり、今度はガラモんさんが向こうからやってきて、東京タワーをグリグリと揺らしている最中でした。タワー内の展望台で揺らされているお客様とそれを覗いているガラモンさんの様子が、強力な合成映像で描写されています。映像は「総天然色ウルトラQ 第16話」。
そう、「オールカラー」などとダサい表現をしてはいけません。常に「総天然色」と言えるイカす日本語感覚を身につけたいものですね。

最後の物販コーナーで解説本やらB級周辺グッズやらを購入し、満足して博物館を後にした私です。