What's New
 
Text Archive

2012.7.16
JR車内ジングル再び


とある場所へ、JRの特急に乗って仕事に向いました。
乗車後ほどなくして、絶妙なタイミング&微妙な品揃えで、車内販売のカートがやってきます。
微妙な品揃えと言いながら、そこは需給バランスが崩れた列車内という閉じた空間。「うーん、なぜこの品々が気になるのだろう・・?」などと色々と考えながら、1時間程が経過したその時!
聴き覚えのある懐かしいメロディが、突然車内に流れました。

その懐かしいメロディとは・・・ 数年前にもギターのコーナーに書かせて頂いた、古ーいオルゴールのような音質のメロディ。→jingle

その際も書きましたが、もともと何の曲なのかさっぱり分からない上、伴奏に当たるパートもないため、1回や2回聴いたくらいではそもそもどこが曲の頭(最初)なのかすら分かりません。
しかも曲がエンドレスのようにループしており、恐らく流している車掌さんでさえ、曲の最初と最後を認識している方は少なかったと思われます。
結果として適当な位置から始まって適当な位置でカットアウトすることが殆どで、1回や2回聞いたくらいで曲の全貌を把握しようったって、そうは問屋が卸しません。

実際よくあるパターンは、このように訳の分からない箇所でプチッと終わる場合。 →事故-1
また、この切れた箇所からいきなり始まり、2巡目のこれまた訳の分からない箇所でまたブチッと切れる場合。→事故-2
子供心に、旅の楽しさとは別に、この不可解なメロディの全貌把握に異様な神経を使ったことを記憶しています。

ところが今回久しぶりに乗車した道内の長距離列車で聴いたジングルは、無用なエンドレス化も回避された「電子音版」でした。
安定的に供給されるジングル音は、それはそれで心乱されることなく聴けて良いのですが、一方で、あの曰く言い難い、不定期に訪れるスリリングな時間はもうないのだなあと思うと少し寂しくもなるのです。




2012.7.22
アルプスの牧場


先週に書いた列車内のジングルは、Facebook上で"令緒様"から情報を頂き、「アルプスの牧場」という曲名であったことが判明しました。

アルプスの牧場−
この、ヒネりなし&直球(強いて言えば遅い直球)のネーミングセンスには、感嘆したとしか言いようがありません。
私も今後、牧歌的な曲ができた際は、必ず「アルプスの〜」もしくは「〜〜の牧場」という曲名とすることを誓います。



2012.7.29
ブルドックソース


とあるお店でお昼ご飯を食べていた私は、誰かの視線が自分に向き続けていることに気付きました。
ハッ!として視線を上げたその先には、引き続き微動だにせず、しかもほぼ同じ目線の高さで動物が私を見ています。
そう、ブルドックとんかつソースは、概ね四角柱の容器の1面にしか彼がいないため、ある低い確率でありますが、このような出会いが起きるのです。


私はこの熱視線に耐えきれず、この容器を180度回転させたところ、そこには!
待ってましたとばかりに 「110年のありがとう」という文字が高らかに踊っており、私は思いがけず御礼まで言われてしまいました。
そう、ブルドックソースは創業110年を迎えたのですね!

そこで気になる会社名の由来ですが、
「ソースが日本の家庭に馴染んできた大正末期に、ブルドッグがペットとして人気を集めて」おり、「ソースのおいしさもこのペット同様に人々に広く愛されるようにと、商品名にブルドックを採用、マークとしました」とのこと。
なんてことでしょう!ブルドッグは大正時代に既にペットとして人気だったのですね。
そしてブルドックはそのまま110年も、日本の食卓で愛され続けたというのです。

というわけで、これからはお店で彼が私を直視していても視線をそらさず、110年の日本のことを色々聞きながら食事を楽しむことに致します。