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2012.8.5
カシオミニ


 ♪ とかくこの世は計算さ 数と数との絡み合い−

政局のテーマソングと言われれば、そうかもと思えるほど時代を超越した歌詞。
over40歳の方なら最後まで歌えないと逮捕されかねない1972年の大ヒット曲=カシオミニのCMソングです。


その「世界初のパーソナル電卓=カシオミニ」が、3日で生誕40周年を迎えたとのこと!
カシオのHPでは特設サイト「カシオ電卓新聞」が開設されていました。

戦後のラヂオ&テレビCMソングの研究に今だ余念がない私ですが、70年代前半のCMソングの中にあっては、群を抜いて伴奏・歌の音質が新しいこの曲。

間奏突入時の「ララシ♭ラレファ」という演歌的音階も、気絶するほど魅力的です。

勿論「カシオミニ」も、この時代の後にやってくる「デジタル時計」も、高価で買えなかった私ですが、そんな私に朗報が!
即ち、「世界初のパーソナル電卓「カシオミニ」発売40周年記念キャンペーン」と銘打って、カシオミニのミニチュア復刻版が抽選で400名様に当たるプレゼントキャンペーンが実施されるとのこと。
40年の時を超えてカシオミニを手に入れるべく、早速応募する所存です。



2012.8.20
秘宝館


秘宝館なる施設。
それが何なのかをここで掘り下げる気は毛頭ないのですが、参考までWikipediaで検索すると、日本最初の秘宝館は1969年の徳島県男女神社秘宝館。温泉街などを中心に全国で作られるようになり、団体旅行全盛の1970年代後半から1980年代頃に最盛期を迎えたとのこと。
何年代頃だったとかいう以前に、この施設に最盛期があったこと自体が驚きです。


先週の日曜日、札幌の定山渓温泉近くで楽器を演奏する機会があって国道230号を走っていた際、私は本当に久しぶりに北海道秘宝館に出くわしました。
既に廃墟と化した秘宝館。 気が付くと私はこの施設の駐車場に車を入れていました。
一体何十年この状態で放置されているのだろうと暫し呆然として立ち尽くしていたのですが、後刻、廃館が僅か2年前だと知って再び驚愕すると共に、この施設に対するニーズの根強さを侮っていた自分を恥じました。

他方、道路行政に携わる人間にとって、廃業して放置されたままの路側のドライブインや朽ちた看板等は、景観を損なう上に危険でもある一方、所有権との関係で簡単に撤去することも許されず、最も悩ましいものの一つ。ましてこの秘宝館に至っては、一体どのように取り扱えば良いのかと考えるだけで気が遠くなるものがあります。


さて気を取り直して施設を観察すると、ヤンキーの皆さんの落書き帳と化しつつある本館の隣にはデカい観音様が鎮座しており、横には観音様の効能が客観的に証明されたものであることを示す看板が。
逆効果の危険を顧みずになぜ「アフタヌーンショー」に効能の裏付けを求めてしまったのか、また「アフタヌーンショー」は一体どのような形でそれを証明したのか等、色々と想いを巡らせているうちに、テレビ全能だった頃の時代背景等が重なってきて、熱いものがこみあげてきました。


ところで、ひとしきり熱くなった後でふと我に返ると、秘宝館の前にいる私自身が、国道230号の逆側から観光客と思しき方に写真を撮られていました。
意に反して余程の秘宝館好きだと思われたことは恐らく間違いなく、今頃どこかのfacebookにタグ付けされているかもしれませんので、発見した方はご一報下さい。