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2014.2.4
KACHI-BUS 観ようぜ!


♪ 北の屋台までバス乗って廻ろうかー

「シーニックバイウェイ北海道」のテーマソング「街道唱歌」9番の最後のこのフレーズは、当該ルート「トカプチ雄大空間」代表の野村文吾さんに敬意を表して作ったものです。
御存知の方も多いと思いますが、野村文吾さんは十勝バスの社長さん。
バスが地域の方々の足だった時代も今は昔となったいま、地域密着の取組で十勝バスを再生させたイカすオジサマです。

その野村文吾さんと十勝バスが、色々な経緯を経て、何とミュージカルになったというから聞き捨てなりませんね!
不肖橋本も演劇に携わってはや30年となりながら、バスがよもやミュージカルになってる様子は想像すらできませんが、演劇の聖地=下北沢での1月の公演は連日立見も出る大盛況だったとのこと。
着想は勿論、高校の先輩にあたる吉田理宏さんの原作、まきりかさんの脚本、森崎博之さん&川村ゆきえさんを始めとしたキャストやスタッフ、全てが素晴らしいのでしょう。

そのKACHIBUS(カチバス)が札幌と帯広にもやって来ます。
私は既に完売の札幌公演に行く予定ですが、14日(金:19時開演),15日(土:13時開演)の帯広公演はまだ多少チケットに余裕があるとのことですから、札幌公演をご覧になれない方は帯広にGoです!

ちなみに"駅探"によると札幌からなら、
 14日(金) 札幌発14:20→17:03帯広着
 15日(土) 札幌発 8:51→11:27帯広着 のスーパーおおぞら。

勿論、帯広着から開演までの時間は街道唱歌9番をヘビーローテーションしながら十勝バスで帯広周遊ですね!
♪街道唱歌#9


・・・とか何とか週末から呑気に書いていた今朝、このKACHIBUSの主催者が2/1付けで事業を停止し破産申請の準備に入ったとのBadNewsが!!

関係者の皆さんの混乱は想像するに余り有りますし、公演中止等の選択肢も当然視野に入ったことと思いますが、原作・吉田理宏さんのWAYOUTカンパニーさんが代わりに主催となり、制作とお客様対応を鈴井亜由美さんのオフィスキューさんが引き受けられるとのこと。

オフィスキューさんは、私どもコンカリーニョの再生直後の困難だった時に"劇場通信"という媒体のサポートをして下さった(第1号の寄稿も鈴井貴之さん)、ひとかたならぬ恩義のある会社です。

ここで演劇シーズン2014のポスターを偽造するのも何ですが、演劇シーズンの志は、当該イベントの成功のみならず北海道の演劇を幅広く応援しようというものであるはずと勝手に解釈し、謂わば肖像権と刺し違えで (笑) 「KACHIBUS観ようぜ!」と呼びかけさせて頂く次第です。




2014.2.9
後半−観ようぜ!


後半に突入した演劇シーズン2014冬。
幾度も自分の冴えないPR画像を使うのも申し訳なく、どうしたものかと思案していたのですが、そう、もう片方のこちらのバージョンなら名実共にフレッシュで、何の心配も要りませんね。
モデルは大学4年生、中村久理子さんという女性。こないだ後輩の学生達と飲んでたら、殆どの野郎がタイプとのことでした(笑)。

それはそれとしまして、まず急かつ重要なのは、前回の告知でも紹介しましたイトウワカナ率いるintroの「言祝ぎ」。
千秋楽前日の今日、ようやく観ることができましたが、静かな、味わい深い、良い芝居でした。
明日10日(月)の千秋楽は、JR琴似駅横コンカリーニョで19:30!
お仕事が終わってから札幌駅から飛び乗っても19:14→琴似駅19:18→劇場19:25で到着できます (足の速い人なら札幌発19:20でも)。
大挙して押しかけて、千秋楽を満席の大混乱にしてやって下さい。

一方、斉藤歩の札幌座「西線11条のアリア」も教育文化会館小ホールで昨日からスタートしています。
初演を観たのは2005年でしたが、相当〜に好きな芝居でした。
約10年が経って役者さんの顔ぶれも変わってはいますが、斉藤歩のことですからまたやらかしてくれているはずです。
勿論、進行している路面電車のループ化に携わっている開発局、札幌市、まちづくり関係者等々の皆さんは必須メニューですね(笑)!
こちらは15日(土)まで。

そして最後、戸塚直人の「不知火の燃ゆ」は、コンカリーニョで14(金)から。
こちらは近くなってからまたご紹介させて頂きます。

観ようぜ、演劇シーズン2014。
詳しくはWebで!!
http://s-e-season.com/




2014.2.11
後半−観ようぜ!


1月は自分のライブもあってFacebook上ではひたすら音楽人でしたが、2月は「観ようぜ、演劇シーズン」ということで、徹底して芝居人の橋本です。

さて御覧頂いておりますのは、教文小ホールで公演中の札幌座「西線11条のアリア」のフライヤー。
今日11日14:00の公演を観に行ってきました。
もともと人気のある演目で、私も9年前の初演(もしくは7年前の再演?)を観てすぐ作・演出の斉藤歩にメールしたのを覚えていますが、久しぶりの西線は、やっぱり最高でした。
会場も360席がほぼ満席で、初めて観る方もリピーターの方も、どちらも満足されてお帰りになっただろうなあと勝手に想像しながら教文を後にしました。

良い芝居には元来強い主張が宿っていて、それ故に好き嫌いも必然的に分かれるのかと思っていますが、「西線11条」に関しては掛け値なしに(勿論良い意味で)どなたでも楽しく観られて心に染み入る、稀有な芝居だと思っています。

コウアワーのコーラスでもお馴染みの林千賀子、ハムプロジェクトの彦素由幸君、弦巻楽団の弦巻啓太君、相変わらずイイ味を出している木村洋次さん、そして看板の宮田圭子さん。
役者さんの全てを直接存じ上げているわけではないのですが、皆さん素晴らしい演技でした。

キャパがデカいので平日はまだお席があるようです。
ご自身の手帳をご覧いただき、もし金曜日までの夜のどこかに空きがあるようでしたら、即「教文」と記入してご予定を確保下さい!

観ようぜ、演劇シーズン2014。
詳しくはWebで!!
http://s-e-season.com/




2014.2.16
終了−観ようぜ!


10月から約4ヶ月の長きに渡ってお騒がせ致しました「演劇シーズン2014」。
最後の演目「不知火の燃ゆ」で、目出度く終了となりました。

演出の戸塚直人さんは大学の演劇研究会で一緒だった心優しい先輩で、当時、斉藤歩等と一緒に住んでいた北12条駅あたりの木造の家の呼称は「ほうぼう庵」。
劇団・ほうぼう舎を旗揚げする2〜3年前の話です。

良い芝居には元来強い主張があって、それ故に好き嫌いが別れることも必然的に起こり得る− というようなことを先週書きましたが、主張という点では「演劇シーズン2014」の中で最も直接的であったかと思いますし、最も「重い」芝居でした。

高度成長期の公害をモチーフとしつつ、反射的に、今の原発のこと等に切り込んでいるのかも知れません(そこは全く明示的に表していませんが)。
繰り返しになりますが、その素材や主張が好きとか嫌いとかいうのを芝居は超えていて。役者の皆さんの確かな演技と演出によって、一つに世界として成立しているのです。

胸をえぐられ、涙もしました。
そして今の自分に必要なものも色々と感じながら、劇場を後にしました。
戸塚さん、素晴らしい芝居でした。

観たぜ、演劇シーズン2014。
詳しくはWebで!!
http://s-e-season.com/