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2000.1-3 今日のライダーカード

仮面ライダースナックを購入しています。
新聞等でも報道されていますので御存知の方も多いと思いますが、本スナック発売30周年を記念しての再発売ということで、全国のコンビニ等で購入できます。
この再販企画が素晴らしいところは、単に袋のデザインのみならず、オマケのライダーカードの仕様、カード裏の解説、さらにカードの写真のザラザラした感じに至るまで、全てが忠実に再現されていることで、当時の興奮がそのままよみがえる仕組みとなっています。

仮面ライダー、そしてライダースナックは、私が小学校の頃、異常と思えるほど流行っていました。確か「ちびまる子ちゃん」の4巻に、ライダースナックをテーマとした話がありますので、当時の様子についてはそちらを御購入の上、御参照下さい。
ここはそうして手に入ったライダーカードを順次紹介する、素晴らしいコーナーなのです。

※ 当企画は2000年のハシモトコウ・アワー開設と同時にスタートし、ライダースナックの発売終了と共に3ヶ月であえなく終了したコーナーです。


2000.1.6
 No.16 泡怪人 カニバブラー


=解説=

●出身地
 北海道室蘭沖の海底
●とくちょう
 1.左手の大きなハサミで、鉄の棒もまっ二つにしてしまう
 2.口から吐く白い泡で人間を溶かす
●弱点
 光をきらう。ハサミの付け根が弱点


このコーナーに過度に集中していては、本当にライダースナックを毎日買っていると思われるので避けたいと思っていたのですが、早速、そんなことを言っていられない程危険なカードを入手しました。
それが、このカニバブラー。

単なる「遠近法」の世界だけでは説明しきれないほど体の左右のバランスが悪い彼ですが、その出身地を見て驚きました。室蘭沖!
ショッカーの怪人は基本的に諸外国の出身者が多いのですが、こんな近くにこの怪人がいたなんて・・・。

何より室蘭市は私の初めての赴任地で、まさにこの室蘭港に架かる吊橋の設計・建設に従事していたのですが、当時カニバブラーは全くのノーマーク。
知っていたなら、当然架橋位置や強度に必要な変更を加えていたことでしょう。

結局私が室蘭にいた4年間、カニバブラーが水揚げされたというニュースを聞くことはありませんでしたが、私はいまも室蘭に住む友人たちにいち早くこの怪人の存在と共に、弱点はハサミの付け根であることを至急知らせる次第です。



2000.2.19
 泡怪人 カニバブラー(北海道新聞より)




【室蘭】
 「泡怪人カニバブラーが白鳥大橋付近に出現。巨大なハサミで橋りょうを断ち切ろうとしている!」 とは冗談だが、30年ほど前の1971年にテレビで子供たちの人気を呼んだ仮面ライダーに登場した“室蘭沖出身”の「カニバブラー」が、菓子のおまけのカードとして再登場。「室蘭出身の怪人なんて、いたんだね」と市民のちょっとした話題になっている。
 菓子はカルビー(本社・東京)の「仮面ライダーチップス」(小売値60円前後)。99年10月から3回に分けて計216種類のライダーカードを用意、販売している。
 ただ、カニバブラーは1回目のシリーズで昨年12月にかけて登場し、現在は店頭に並んでいない。「情報を知りたい人はカルビーのインターネットのホームページを見てほしい」(カルビー)という。

昨年12月の室蘭市議会では、人気アニメ・ポケモンに出てくる地形が室蘭にそっくりなため、マチのPRに活用できないか−との“質問”が飛び出したばかり。
見れば見るほど怪しげなカニバブラーに「室蘭名物に」と期待する声もある。
同社のホームページアドレスはhttp://www.callbee.co.jp/
<2月6日 北海道新聞>

上は2月6日付の北海道新聞の記事です。1月6日付の本ページでカニバブラーを取り上げていたこともあって、上の記事については、たくさんの方から情報をお寄せいただきました。
実際の切り抜きも手に入りましたので、掲載しておきましょう。

北海道以外にお住まいの方は、恐らくこの記事を見て、『北海道新聞』というのはボランティア団体が発行している壁新聞か何かか?と思われたことと思いますが、そうではありません。
北海道新聞は、北海道で一番読まれている新聞です。

ちなみに記事を読むと、カニバブラーのカードはもう手に入らないとのこと。
そうか、もう売っていないのか。大事にしよう。

一方で室蘭市議会の質疑の様子を読んで、室蘭市政の行方を案じているのは私だけではないでしょう。



2000.1.19
 男子対女子 大戦争



本コーナーの導入部で、「ライダースナックを巡る当時の状況については『ちびまる子ちゃん』4巻で取り上げられています。」と記述しましたが、これは大変な誤りで、正しくは「第7巻その39【男子対女子大戦争の巻】」でした。
私の誤った情報によって第4巻を購入した方がいらっしゃったとすればお詫びの申し上げようもありませんが、第4巻はシリーズ中最も質の高い1冊ですので、どうか許して下さい。

 
仮面ライダーが流行ったころ、同時にライダースナックというおかしが売り出され、それについているカードを男の子達は夢中で集めた。ところがカード欲しさにスナックを買い、カードだけを抜いておかしを捨ててしまう子供が続出したため、全国的に社会問題になっていたのだ。

これはその第39話の導入部、そして物語の1コマ目が上に掲載したまる子の学級会における発言です。
男子は日頃掃除をサボっている件についてもついでに糾弾されるなど大変旗色が悪く、これをきっかけに男子と女子は大戦争へと突入します。
途中、女子の側に付いていた丸尾くんは男子に人質に取られ、たまちゃんも砂場で捻挫するなどの多くの犠牲者を出しながら、最終的に男子と女子は保健室で仲直りしました。

この大戦争の帰り道、まる子ははじめてライダースナックを買いました。
  「一文字隼人のカードが入っているといいな。ちょっとドキドキしちゃうね。」
まる子はそう言って袋を開け、中から「オーロラ怪人 カメストーン」が出てきました(左図)。

ここでまる子が発する「・・・また買おうっと・・・」というセリフが実にリアルです。
この 『ハズレ感』と、それ伴う大変な脱力感は、体験した者なら皆共有できることでしょう。

また一体誰の何の影響なのか、我々には子供ながらに出所不明の「欧米崇拝」が刷り込まれており、「室蘭沖出身」は別格としても、「ニューギニア出身」と「アメリカ出身」では、「アメリカ出身」の方がなんだか偉い怪人のような気がしていたのも事実です。

なおこの39話は、このスナックが結局生産中止になってしまったことを記して終わっており、最後まで感慨深い内容となっています。



2000.3.5
 当たらない!ラッキーカード


ライダーチップスを買い始めて3ヶ月。ラッキーカードが当たりません。
ラッキーカードはライダーチップスに付いてくるカードの「あたり」で、これを2枚集めてカルビー社に送ると、ライダーカード保存用の「ライダーアルバム」がもらえるのです。

ライダーチップスの袋の裏には『ライダーアルバム』の写真が掲載されています。欲しい!!
自慢のサイクロン号で左から右へ急ぐライダー。
このアルバムにカードを1枚ずつ入れる日を夢見て、毎晩ビールと一緒にライダーチップスを買うのですが、一向に当たりません。

今日は普段にも増してショッキングなことに、買った包みを開けてみると、以前入手した 『滝の危機を救うライダー』 と同じカードでした。
これは痛い!こんな非効率なことをしていては、一生かかってもライダーアルバムなど手に入らないでしょう。

かといって「前回買った時と同じカードだった」という理由で返品を主張する勇気などあるはずもありません。
仕方なく2枚を並べ、印刷ミスなどのレアな違いなど発見できないかと見比べたりしています。