Jazz / Introduction
 妖怪人間ベム
 鉄腕アトム
 
Jazz / 妖怪人間ベム


Intro-1  Intro-2  Part-A  Part-B  Part-C  Ending

「妖怪人間ベム」が、この世に生まれたのは1968年。
そんな時代に、なぜあのような、独創的にも程がある劇画が誕生したのでしょう。

冒頭のナレーションは、こう語っています。 →Click
 「その醜い体の中には 正義の血が隠されているのだ。
  その生き物 それは 人間になれなかった 妖怪人間である。」
このナレーション部を読むだけで、既に2週間ほど気を失うマニアの方もいらっしゃることでしょう。

勿論、映像のほうも有り得ない魅力で飽和しています。
既に終戦から20年が経過していたにも拘わらず、モノ不足で画材・色材に困窮していたのだろうかと思うような、一貫して中間色の色味。
なのに登場するのはいつも豪華な洋館で、しかもその室内をやたらと俯瞰の構図で映し出す映像−。


そして!トドメは、言うまでもなくこの主題歌です。 (原曲はコチラ)
闇に隠れて生き、早く人間になりたいと叫ぶベム!

この彼らの感情を、この曲以外のどんな曲で表現できると言うのでしょう。
「メリハリ」などという既存の日本語では表現しきれない、異常な抑揚。
ペンペンしたピック弾きのエレキベースも、このサウンドを強力に牽引しています。


これをギター1本で弾こうなどとは、神をも恐れぬドンキホーテと知りつつも、私はトライせずにはいられませんでした。
何故なら、そのことでしか、ベム達に対する感謝の気持ちを伝えられぬような気がして・・・。

というわけで、このギターアレンジに着手するに当たっては、まず上記のナレーションを十分に聴き込み、妖怪人間ベムの精神世界を十分に理解した上で弾き始めるのが近道と言えるでしょう。


↑top


1.intro




 Intro-1
    いきなりどう説明して良いか分からない「イントロのイントロ」です。
E7(#9)のあとのトリル等の長さは全て適当です。気が済むまでトリルし続けるというなら、それはそれで取り憑かれた感じ満点で、ひとつの「ベムの世界」の表現と言えましょう。

「in tempo」以降、エレキベースがリズムを引っ張りますが、狙っているのかいないのか、独特の「もたり具合」があって、そのへんにもこだわってみましょう。


↑top


2.Intro-2




 Intro-2
    A→B→C→A→D→B→E→E というこの曲を代表するベースラインを忠実に追いかけ、そこに和音を積み上げます。

当然ながらこの積み上げ方は色々で、コードの組み立てや弾くタイミング等、色々と工夫し、より一層の「ベム感」を出して下さい!


↑top


3.Part-A




 Part-A
    親指で5〜6弦のベース音を、その他の指でメロディを追いかけます。
メロディ以外にもコードトーンを何らか弾いている場合も多いのですが、特に規則性があるわけでもないため、譜では基本的にベース音とメロディだけを掲載しています。

ベース音やメロディがスムーズに流れるよう、ここでは例えば第1小節には5弦開放、3弦開放などを使っていますが、逆に運指に違和感を感じる方は、それぞれ6弦5フレット、4弦4フレットで対応しても勿論問題ありません。

ちょっと難儀なのが第3小節のF7で、2弦4フレットが小指、6弦1フレット〜5弦2&3フレットが人差指と、距離がありますが、こうした場合、もっとも押さえやすい中指=3弦の2フレットをコンパスの中心になるように意識するだけで、案外運指が安定したりします。
また直前のAmで、通常薬指で押さえる2弦3フレットを、あらかじめ中指で押さえておく、というのも有効です。

青囲み部:ベース音のはねる感じですが、ここは親指を「ドドン」と時間差で弾き下ろします。
速すぎたり、遅すぎたりと、最初はなかなか上手く行かないかもしれませんが、そのうち不思議に弾けるようになりますから頑張りましょう。

緑囲み部:直後の「ジャッチャラッチャッジャッジャジャー!」というリフを盛り上げるため、一旦ブレイクし、短音でメロディのみ追いかけています。

最終小節は、妖怪人間ベムの心臓部のような有名なリフですので、怖い顔をして弾くなど、細かな工夫を加えるのも良いでしょう。


↑top


4.Part-B




 Part-B
    「はやく人間になりたい!」

親指はコンスタントに6弦開放を弾き、人差指、中指などで、セリフを弾きます。
どれだけ真剣に人間になりたいと思えるかどうかが出来・不出来を分けると言っても過言ではないでしょう。


↑top


5.Part-C




 Part-B
    「 ベム!ベラ!ベロ!」
わざわざ説明するのもどうかと思いますが、ベムの声は低いため、「ベム!」の時のみ親指で6弦&人差指で5弦を弾き、「ベラ!」以降、親指で5弦を弾いています。

「妖怪にーんーげん」の後のコードがまた絶妙で、コードネームの振り方が適切かどうかはともかく、決して終わらぬベム達の戦いを暗示するかのような「途中感」というか「継続感」。
頑張れ!ベム!


↑top


6.Ending




 Ending
    ここまで曲が最後まで徹底してカッコ良いと、いい加減具合が悪くなってきますね。

単にE7の音を積み上げていくのかと思いきや、最後に思いもよらぬ #11th!
4弦6フレットを押さえていた中指を1弦に回して弾きましょう。

そして最後のコードは、この時代の象徴=マイナー6thです。
「マイナー6th」については当アワーでも、「困っちゃうな」「伊勢佐木町ブルース」などの危険すぎる成功例を御紹介していますので、御一緒に学習しましょう。


↑top