ConCarino Archive
| ||||||
|
|
全ての国の、全ての世代の、全ての立場・属性の人たちの人生が一変し、もうどのくらい経つでしょうか。 必死という状態すら通り越した方も多数いらっしゃるのだろうと思います。 国土交通省という組織柄、大きな自然災害に幾晩も夜通し対応することも少なくない自分達ですが、今回の医療従事者の方々のご苦労は想像できると言うことすら憚られます。 一方、医療従事者の方々が動かして下さっているのが人間の体で言えば心臓だとすると、生死への直結性という点では異なるものの「五感」のような社会の機能もあり、その一つが文化や芸術であると思っています。笑い、泣き、驚き、悲しみ、怒り…心を動かしながら人間は生きているはずです。 私どもNPOが運営している劇場コンカリーニョも活動を停止して久しく、これまで乗り越えてきたどれとも違う危機と対峙しています。 劇場やライブハウス等の小屋の維持の固定費は小さくないものでして、コンカリーニョの場合は人件費を除いた場所代(施設として組合に納入する家賃)だけで月55万円。スタッフ全員の給与が仮にゼロでも発生する支出です。 ついては何とか当面の3か月を乗り切るべく、55万円×3=165万円を目標額としてクラウドファンディングを立ち上げさせていただきました。 十分な返礼もご用意できておりませんが、ご協力をいただければ幸いです。 シェア等で情報の拡散をして下さるだけでもありがたく思います。 https://actnow.jp/project/concarino2020/ |
|
5月3日にご協力のお願いをさせていただいたNPO法人コンカリーニョのクラウドファンディングは、本当にたくさんのご支援の下、目標額を大きく超える300万円に達しました。 苦しい状況にいるのは皆同じ中、直接的な支援は難しいながら気持ちだけでも寄せて下さっている方もたくさんいらっしゃると思っていますし、"力になれず申し訳ありません" というご連絡をいただくと逆に本当に申し訳ない気持ちになります。どのような形のご厚志にも感謝しかありません。 私達は以前も一度、こうした形で皆さんに助けられたことがあります。 3年半前、劇場の心臓部である照明ユニットの老朽化が進んで機能維持が困難となる一方、約300万円に上る費用を私達だけではどうしても捻出できず、クラウドファンディングに頼ったのでした。 その際も、目標額の1.5倍を超える450万円のご支援をいただき、謹んで照明ユニットを交換して現在に至っています。ハシモトコウアワーで照明家・高橋正和が当ててくれるあの灯りも、こうして支えて頂いたものです。 コンカリーニョを再建したのは2006年で、当時2千万円超あった借り入れの返済は思いのほか長期化しています。 時代背景的には自分達が芝居を始めた1980年代半ばの小劇場ブームの頃とは比較にならないくらい、劇場に足を運ぶお客様の数が減少していた厳しい時期でもありました。 それでも借り換えや支援制度も様々活用させていただきながら少しずつ返済を重ねて14年。 債務は相変わらず半分以上残っていますが、スタッフによる様々な努力も実り始め、ようやく上向きの稼働率と収支になり始めていた矢先の出来事でした。 今回再びご迷惑をお掛けしてしまい、育ての親のような皆さんからすると、仕送りは一体いつまで続くのかと心配をかけてばかりですが、寄せていただいている期待に応えられるような成長を少しずつ続けていることもまた、お礼とお詫びに代えてお伝えさせて下さい。 一方で個人的な件となりますが、コンカリーニョとある程度付き合いのある方々とは別に、年に一度ハシモトコウアワーにお越し下さる方、仕事関係の方、古い友人など、橋本個人との繋がりによるご支援も100万円超に上っています。 本当にありがたく、また申し訳なく、背筋を伸ばしながらパソコンに向かって頭を下げています。 先が全く見通せない中で、厚かましくも目標達成以降も期限までクラウドファンディングを続けさせていただきたいと思っていますが、直接・間接を問わずご支援いただいている状況に心からお礼を申し上げます。 本当にありがとうございます。 |