Variety / Introduction
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 InMyLife
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In My Life

1.intro  2.間奏について  3.間奏  4.ending  5.全体のコード進行

ビートルズ!!
いくら時間とスペースがあっても語りきれません。ましてこんなIntroduction的な場で、総論的に語り始めた日には、私の全ての日常生活が最低でも数日は停止してしまいます。

そう、ビートルズについて議論する時は、可能な限り話題を細分化&限定し、あらかじめ議論の発散を抑止する措置を講じておかなくては絶対に終わらないと言っていいでしょう。
うっかり酒など入っていた日には、喧嘩に発展しないとも限りません。

そんな訳で、このチャンネルでは私も出来るだけ周辺の話題を避け、ワークショップに没頭するよう心がけます。

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1.intro

ビートルズ好きならこれだけで一晩は盛り上がれる素晴らしいイントロですね。



 第1小節前半
    【Aコード】 は人差し指を2フレット上に寝かせ、小指で 【1弦 5f】 を押さえます。


 第1小節後半
    コードチェンジでは握り直しをせず、 人差指を【4弦 2f】 に置いたまま、小指→【1弦 4f】、中指→【2弦 3f】、薬指→【3弦 4f】 と押弦します。




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2.間奏について

この曲の最も印象深いバロック調のピアノは、あの神格的プロデューサー、ジョージ・マーティンが弾いているというのが通説でした。
勿論彼が弾いているということ自体に誤りはないのですが、1990年に 出版された「The Beatles Recording Sessions」という図書によって、新たにさまざまな事実が明らかになりました。

この書籍はビートルズのアビィ・ロード・スタジオにおけるレコーディング・データを詳細に 紐解いた驚異的な研究本です。恐ろしいほど正確で大量の情報が掲載されています。
本書についてこの場で深入りすると、また確実に数日間は帰って来れなく なりますので、ここは断腸の思いで、「InMyLife」に関係する部分のみを抜粋し、掲載させていただきましょう。

1965年10月18日(月) 第2スタジオ 2:30-5:45 pm
 レコーディング:"If I Needed Someone"(第1テイクへのSI);"In My Life"(第1〜3テイク)


[In My Life]
リハーサルのあと3テイクを録音、内2テイクが完全ヴァージョン。"ベスト"は第3テイクで、ジョンの リード・ヴォーカルとポールのハーモニー・ヴォーカル、それにリード・ギター、タンバリン、ドラムスがフィーチャー されている。このときは、ミドル・エイトをどうするか決めていなかったため、その部分は空白に なっていた。この穴は10月22日、構想力に富むオーバーダブによって埋められる。


うぎー!ワクワクして来ますね! ミドル・エイト(=間奏の8小節)は一体どのように完成したのでしょう?
話は35年前の10月22日につづきます。


1965年10月22日(金) 第2スタジオ 10:30-11:30 am
 レコーディング:"In My Life"(第3テイクへのSI)


最初の仕事は、既録音の "In My Life" にインストゥルメンタル・ブレイクをスーパーインポーズする ことだった。が、どんな楽器を使うのか?ジョージ・マーティンが何らかのキーボードを弾く、と いうことだけは決まっていた。テープ・ボックスを見ると、まずハモンド・オルガンで試したのが わかる。しかしこれはうまく行かなかった。そこで彼はピアノを弾くことにするが、彼がやりたがっていた バロック風のソロを適切なテンポでプレイするには問題があった。このため、テンポを1/2に落として 弾き、倍速でプレイバックしてみると、これが功を奏して、曲が完成。ビートルズ作品の中でも特に 重視されるナンバーとなった。


なるほど・・・、これは驚きました。こうした状況の中であの名演が生まれたのですね。
1/2だろうが1/3だろうが、ここでバロック風のピアノを入れるというアイデア! そして印象的なフレーズ! 素晴らしいという他ありません。
こうした彼らの試行錯誤はまさしく歴史が作られる瞬間ですが、この研究書に記載された克明な記録の 数々は、それらを実に生々しく伝え、私達の好奇心を刺激します。
そして1つ1つの出来事を読むたび、ふぅーと息をついてしまうのです。

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3.間奏

私がビートルズを聞きはじめた頃とギターを猛練習していた頃というのはだいたい同じ時期なのですが、 いつかこのイン・マイ・ライフの間奏をギターで弾けるようになれたらなあ、とよく思ったものです。
これから御紹介する私のアレンジ・弾き方がベストかどうかは分かりませんが、是非試しに弾いてみて下さい。
ラグタイム・ギターを練習しながら感じていた「ピアノをギターで弾く楽しさ」は、きっとどんなジャンルにも 共通するように思いますし、私もこの間奏をどうにかこうにか弾くことができた時は、数日間興奮が続きました。

やや難度が高く、私も常時会心の演奏ができるとは限りません。根気よく練習しましょう。




  (Repeat:第4小節)



 第1小節前半
    フォームは【2弦 2f】=薬指、【3弦 2f】=中指で、第2拍の裏;【5弦 2f】→【5弦 開放】のプリング・オフは人差指で引っかけます。


 第1小節後半
    ここは相当難関です。6弦4fretは上から親指をまわし、2弦の装飾音は 【2弦 5f】=小指、【2弦 3f】=中指で弾きます。
これだけでも結構難しいのですが、直前まで【3弦 2f】から手を離せないこともあって、ポジション・チェンジも瞬間的に行わなければなりません。

「どうしても上手く出来ない!」という方もいるかと思います。しかしここで挫折してしまうのはもったいない ですね。
そこでそういう方はこのプリング・オフ&ハンマリング・オンという装飾音をひとまず諦め、【1弦 開放】で代替しましょう。
これであれば【6弦 4f】も無理に親指をまわす必要もなく、他の使いやすい指で押さえることができます。

結局「バロック的なベース音の動き」を取るか、「バロック的な装飾音」を取るかという選択になるわけですが、どちらか1つを失うのであれば、 代わりに「弾き易さ」(=音の美しさ)を手に入れたいですね。 ということで、ここは装飾音を【1弦 開放】1発に置き換え、大幅に弾き易さを向上させる方向を選択しました。

なお、試しにベース音だけで弾いてみましょう。独特のバロック的な音の動きで、これだけでも結構楽しくなります。


 第2小節前半
    さて難所は続きます。
第1拍は【6弦 2f】に親指をまわして固定したまま、メロディの【4弦 4f】→【3弦 1f】→【3弦 2f】を、それぞれ小指→人差指→中指で押さえます。

第2拍のベース音=【6弦 3f】はなかなかハッとする音使いで、これはA7のコードの7thにあたる音ですが、 直前のF#mのルート音からのクロマチック(半音)な動きになっていることもあり、非常に印象的ですね。
メロディは装飾音で、【6弦 3f】に親指を巻きつけたまま、2弦を人差指でプリング・オフ&ハンマリング・ オンしますが、ここも難しい場合は無理をせず、【2弦 2f】を押さえたままに簡略化してしまいましょう。
発想は先ほどの第1小節後半と全く同じです。


 第2小節後半
    ここは譜を見る限りはそれほど複雑そうでもなく、指癖さえつけば、別にどうということはなさそうに見えます。
ところが私達ギター弾きの親指は「お父さん指」と言われる通り、どっしりと一定間隔を刻み続けるのは得意なのですが、細かな動きはお母さん指とお兄さん指にまかせっきりなところがあります。
このため、この譜のようにお母さん達よりも忙しく動かされるのは 日頃の運動不足もあって大変苦手で、ほとんど母の日にうろたえるお父さんのよう。慌てるばかりでなかなか上手く行きませんが、是非頑張って下さい。

なおこのベース音は左手の運指も結構難度が高く、特に運指の途中でメロディを奏でる1・2弦に触れて しまうと美しさも半減してしまいますので、注意しましょう。


 第3小節前半
    ここは私達フィンガー・ピッカーには最も親しみやすいフレーズと難易度であると言えましょう。
このようにコードの中で1音のみが上行もしくは下降するフレーズを一般に「クリシェ」と称したりします。


 第3小節後半
    割と楽だった時間はわずか1/2小節で終わり、また難易度の高いフレーズが現れました。
【5弦 4f】を人差指で押さえ、【2弦 6f&5f】の装飾音は小指と薬指を使います。 これは結構大変ですね。しかし先ほどと同様、ここでサジを投げてしまうくらいなら、装飾音を ひとまず諦め、【2弦 6f】を小指で押さえるのみとし、食い下がりましょう。
ベース音は、相変わらずバロック風の美しいラインとなっています。


 第4小節前半
    第3小節前半と同様です。


 第3小節後半
    ここも考え方は第3小節後半と同じです。装飾音が難しい場合は【2弦 5f】(=【1弦 開放】)のみで代替しましょう。


 第4小節(Repeat)
    原曲のピアノのようにAコードのメジャー・スケールを下降してきても良いのですが、ここでは アルペジオでサビの頭=F#mへと進んでいます。




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4.ending

エンディングです。コードフォーム等、基本的にイントロと同じです。



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5.全体のコード進行

以下は歌の部分の簡単なコードです。
コードの使い方が非常に印象的で、オーソドックスにアルペジオしているだけでも曲の魅力が十分伝わるのではないでしょうか。

F#mA7
Dm
×2
F#mG7
F#mB7Dm


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というわけでJohn Lennonの中期の名曲「In My Life」のアコースティック・ギターによるアレンジを御紹介してみました。
途中難しい部分も多々ありますが、こんな素晴らしい曲をギターで楽しめるのですから、あせらずじっくり練習しましょう。
♪In Your Life, You Love This More♪ です!