Ragtime / Introduction
  およげ!たいやき君
 
Ragtime / Introduction

「ラグタイム」って、お分かりになるでしょうか。
随分以前の「ミュージック・マガジン」増刊の中で、P−Vineの日暮泰文さんがブルース〜ソウルの創成期に ついての記事をお書きになっています。
直接ラグタイムの説明にはならないかも知れませんが、その魅力が当時の音楽状況と共に書かれており、 読んで想像するだけでもどきどきしますので、その部分を拝借させていただきましょう。

 この19世紀の終わり、1890年代という時代こそ、ブルースが誕生し、ニュー・オーリーンズではジャズが作り出され、ゴスペルもまた産声をあげるという、今日あるブラック・ミュージックのオリジナル・フォームが出揃ったすさまじい時期だった。
 黒人的リズム感を生かしたラグタイム・ピアノも大ブームとなり、その出版も相次いでいる。まさに、黒人音楽が、黒人らしさを取り戻すために各地で各様に起き上がったという感さえある。

どうです?なんか興奮しますねー。

さて、なんと言ってもこのラグタイム・ピアノで有名なのはスコット・ジョプリンさん。
映画「スティング」に全編流れるピアノは、1度聴いたら忘れられません。私はあまり映画を観ない方なの ですが、スティングだけはビデオで購入し今もよく見ています。

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少々古くてローカルな話になりますが、むかし札幌の玉光堂というレコード店が地下街"ポールタウン"の中に楽器売場を持っており、 そこはアコースティック系の楽器も割と豊富に取り扱っている貴重な店でした。
「教則本」の類もまだまだ少ない頃でしたが、高校生の時、そこにステファン・グロスマンさんの「PlayRagtimeGuitar」と、 クラレンス・ホワイトさんのブルーグラスの教則本が売っていたので、喜んで購入したのです。

ちなみにその頃、橋本は既にラグタイムやブルーグラスという音楽を知っていたのかというと実は全然そうではなく、 むしろ私は音楽の種類を殆ど知りませんでしたから、 当時は上記のような有意義な本だけでなく、変なムード音楽の教則本みたいなのも掴まされたりもしています。

ただしこのB級な「ムード音楽ギター」はその後意外に役立っており、ちょっとしたレパートリーとして現在も活躍中です。
特に「何か弾いてよ」といった的の絞れないリクエストを受けた場合など、突如ブルースなど弾き始めては、場がシラけるどころか 自分の人間性の評価にも影響を及ぼしかねませんが、「恋は水色」なんかを弾いていればそれなりに友好的に時間が過ぎて行く場合も多いのです。

いずれにしてもそれはもう20年も前のことになるわけですが、その後出たラグタイム関連の出版物と いえば、スコット・ジョプリンさんのピアノをギターのために起こした打田十起夫さん監修の楽譜集等が ある他はあまり見かけなく、そういう意味ではラグタイムに関する状況というのはあまり変わっていないのかもしれません。

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さて前述の通り、ラグタイムというとは元々ピアノの曲。
ところが!1920年代のアメリカに、その躍動するリズム感をギターで弾いてやろうという奴が現れました!
それが写真のブラインド・ブレイクさん。
そしてそれはピアノとはまた違った魅力を持って愛され、「ラグタイム・ギター」という一つのスタイルになったのです。

私の心を捉えて止まないラグタイム・ギター。ここはそのラグタイム・ギターのチャンネルです。

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