Music Archive
 Review
EP Records
Rhythm & Blues
Jazz etc.
Bluegrass駅伝的アルバムレビュー「Bluegrass Times」
 
駅伝的アルバムレビュー「BluegrassTimes」 / 小松竜太 -guitar-

Hot Dawg / David Grisman
1. Dawg's Bull
2. Devlin'
3. Minor Swing
4. Dawgology
5. Neon Tetra
6. Janice
7. Dawg-Ola
8. 16...16
David Grisman : Mandolin
Mike Marshall : Mandolin(3,4,8)
Tony Rice : Guitar, Violin(6)
Darol Anger : Violin(1,2,4,5,6,7)
Stephane Grappelli : Violin(3,8)
Todd Philips : Bass(1,5)
Buell Neidlinger : Bass(2,7)
Eddie Gomez : Bass(3,4,8)
Bill Amatneek : Bass(6)
Label/No etc. A&M 7502-13292-2
お買い求め情報 輸入レコード屋にならあるかもしれません
備 考  

Hot Dawg / David Grisman

皆さん、Dawgって聴きますか? ブルーグラスをよく聴く人でもDawg好きという人は意外と少ないのではないでしょうか。 僕も以前は「バンジョー入ってないし〜」と敬遠していました。 ただあの毛玉の中に目と鼻があるようなルックスから、グリスマンはどこか気になる存在でした。 そんな見た目から入った僕ですが、本格的にDawgを好きになったきっかけというのが 本アルバムの中の"Minor Swing"を聴いてからです。

グリスマンのバンド、The David Grisman Quintetはもう20年以上続いていて、 その間にメンバーの入れ替わりと共に音楽性も変化しています。 このアルバムはDGQが最も脂ののっていた頃(1枚目から4枚目くらい)の中の1枚です。 いかにもブルーグラス出身のミュージシャンがやるジャズといった感じで、 とにかく速く、熱く、音数多いです。

ハイライトは何といっても3曲目の"Minor Swing"です。 まず耳に入ってくるのはグラッペリのフィドル。泣いています! 完全にグラッペリの曲になっていてグリスマンの存在感が薄いですが、 さりげなくバッキング等でアピールしてます。 音の塊をぶつけてくるようなトニー・ライスのリズムギターもたまらないです。 曲全体に緊張感が走っていて聞き入らずにはいられません。 ジャンゴ・ラインハルトとグラッペリのオリジナルも好きなんですが、 このアレンジには特別の思い入れがあります。 それは、僕らがこの2年間ほぼ毎週やっている、いわばDawgにおいてのBlueridgeだからです! また、6曲目"Janice"はマンドリンのハモりがおしゃれなナンバーです。 この曲ではなんとトニー・ライスがヴァイオリンを弾いている!・・・らしい。 実際曲を聴くとどこを弾いているか謎です。 でもクレジットではそうなっているので、トニー・ライスのヴァイオリンが聴ける 貴重なアルバムということにしておきます。

グリスマンはDawg〜というのがお気に入りなんで今年はDawg2000が出ると予想します。


↑top