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Bluegrass駅伝的アルバムレビュー「Bluegrass Times」
 
駅伝的アルバムレビュー「BluegrassTimes」 / 近藤友宏 -bass-

Jimmy Martin / Country Music Time
Side-1
1. THERE AIN'T NOBODY GONNA MISS ME WHEN I GONE
2. PRETENDING I DON'T CARE
3. LEAVIN' TOWN
4. DON'T GIVE YOUR HEART TO A RAMBLER
5. TRAIN FORTY-FIVE
6. DRINK UP AND GO HOME
Side-2
1. I CAN, I WILL, I DO BELIEVE
2. THERE WAS A LOVE
3. HIT PARADE OF LOVE
4. STEPPIN' STONES
5. THE JOKE'S ON YOU
6. SKIP HOP AND WOBBLE
Jimmy Martin : Guitar
Paul Williams : Mandolin
J.D.Crowe : Banjo
Label/No etc. original# DL7-4285 --> MCA-91
お買い求め情報 中古LPの店で探してください。このジャケットはまだ恥ずかしくない方です。
備 考 Jimmy Martinの全集がCDになってるんでそこから集めようと思えば...

Jimmy Martin / Country Music Time

初めまして近藤です。私の初回のレビューはJimmy MartinのCountry Music Timeというアルバムです。 Paul Williams、J.D.Croweの在籍していたころの録音も多く含まれています(詳しいメンバーは書いてない のでわかりませんが)。Sunny Mt. Boysの音ってメンバーが変わっても常にいい感じです。明るくて、ドラ イブ感、躍動感、スイング感があって、少しカントリーぽい(というか田舎くさいというか)ボーカル、 ばっちりのコーラス、タイトにリズムを刻みながら歌とうまく絡むBj(Bj弾きは常に上手な人のような気が する)、なんてゆーかバンドサウンドって感じなのかな、その辺りが素晴らしいんです。ブルーグラスの中 にもいろいろなスタイルがあると思いますが、「どんなブルーグラスが好き?」って聞かれたらやはりこの アルバムの一曲目を挙げるかな。

@−1は特に好きです。Bjがずっとバックで鳴っていて、すごく気持ち良い感じで歌がドライブしてて、 いやほんと一つの究極かなって感じです。究極な割にはJimmyのランがソロ楽器よりでかかったり、2番の 最後でGランはずしてたりしますが。でもOK!。特に1番の後のコーラスのところのバッキングは私が必ず 「ここ!」と言ってテープを巻き戻すポイントなので要チェック。実はこのレビュー書くために10回以上 この曲聴いてますけど、やっぱ良過ぎ。こういうブルーグラスをやってみたいと思いますよね。

@−2、6は早めの3拍子。「Ocean of Diamonds」とか思い出したりもしますが、こういうのもきっちり したリズムが気持ち良いですね。@−2みたいな内容の曲(「恋人を忘れられない」みたいなちょっと情け ない感じの気持ちを歌ったもの)ってけっこう好きだったりします。Jimmyの歌い方ってこういうのにぴっ たりだと思うんですけど。@−3、5はインスト。Mnは今の人の方がどうしたって断然うまいとは思います が、ちょっと笑っちゃうようなフレーズも入ってて味があるかも。Sunny Mt. Boysの録音ってインストでも Jimmyがしゃべっててうるさいのがあったりしますがこの頃はおとなしいようで。@−4はJimmyがソロで 気持ち良く歌う有名曲。やっぱブルーグラスやカントリーはこういうちょっとくさい感じで歌うのが 似合ってます。同じ様に有名な曲で「You Don't Know My Mind」というのもありますが、ジャムでこの2曲 を続けてやるとわけわかんなくなるのでJimmy好きの方は要注意。

裏面はかなりブルーグラスの王道からははずれてます。特にA−1、2。スネアがバリバリ入ってて、コー ラスもなんかふざけた感じ。Bjは大変そうだけどがんばってます。Scruggs、Osborne、J.D.とかの昔の録音 っていろんなことやってて楽しいですよね。工夫があって、自由で。A−3はお馴染みの曲。でもBjはJ.D. じゃありません。Earl Taylorのテナーが強烈です(関係無いけど、この人のアルバムで「Blue Grass Taylor-Made」というのを持っていますが録音が異常にいい加減だった。なのに日本盤になってた。有名な のこの人?)。A−4は@−1とともにPaul Williamsのリードボーカル。バッキングBjだけなのにすごく良い。コーラスもいいし。ちょっとOsborneっぽいかも。A−5は4ビートの曲で、「Hold Whatcha Got」を思い出させるちょっと怪しいBj。Jimmyのボーカルもノリノリ。体をくねらせギターを揺らして歌っているに違いありません。そしてMnのソロが凄過ぎ。単音弾きで7thの音を押し付けてきます(言葉で言っても伝わらないんで聴いて下さい)。かなりうける。A−6、曲は良いんだけど...Bjは普通にロールを回してるけどノリは前の曲と同じ様な感じで、曲順をちゃんと考えてるとは思えない。まあ、それはおいといて、こういう言葉数が多い歌詞の曲って楽しげで好きです。

というわけで今回はこの辺で。考えたらちょっと手に入りにくいアルバムでしたね。でも、このアルバム 自体はCD化されてないけど、Jimmy Martinの昔の録音とか4枚組みになってCD化されてたりしますから。 次回は手に入り易そうなのにしときます。それでは。


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Springtime in the Mountain / Red Allen etc.
Side-1
1. LET ME FALL - Richardson & Smith
2. POOR ELLEN SMITH - Ted Lundy
3. CLOSE BY - Red Allen
4. LARRY'S RIDE - Larry Richardson
5. KEEP ON GOING - Red Allen
6. I'VE NEVER BEEN SO LONESOME - Ted Lundy
Side-2
1. NASHVILLE JAIL - Richardson & Smith
2. DARK HOLLOW - Ted Lundy
3. I'M LONESOME - Richardson & Smith
4. PLEASE DON'T HONEY, PLEASE - Ted Lundy
5. LONESOME DAY - Red Allen
6. LONESOME ROAD BLUES - Richardson & Smith
Red Allen, Ted Lundy, Larry Richardson, Happy Smith, Scotty Stoneman, Frank Wakefield, Sonny Miller, John Duffey, Charlie Waller, Porter Church etc.
Label/No etc. County 749
お買い求め情報 Virginia州のCounty Salesまで行った時に買いました。County Salesなら買えるかも?
備 考 聞きたい人には録音してあげたいくらいです

Springtime in the Mountain / featuring Red Allen, Ted Lundy & The Southern Mountain Boys and Larry Richardson & Happy Smith

前回のレビューの最後に「次回は手に入りやすいものを」って書いたんですが、諸事情により今回もCD化されていない(将来もされないだろう)アルバムになってしまいました。でも、ものすごく良いアルバムなので許してください。タイトルは「Springtime in the Mountain」ですが、副題が「Classics of Early Bluegrass」となっていて、1960年ごろに録音された未発表(全部じゃないけど)の音源を寄せ集めてアルバムにしたものです。「Featuring Red Allen, Ted Lundy & The Southern Mountain Boys and Larry Richardson & Happy Smith」ってことで、この3組のものが数曲ずつ組み合わされています。

Larry Richardson & Happy Smith
ブルーグラスバンジョーとクロウハンマーバンジョーというユニークな組み合わせのバンド。これがなかなか良いのですよ。このアルバムの中ではこのバンドが一番のお気に入り。Larry RichardsonはLonsome Pine Fiddlersのオリジナルメンバーでその後、Bluegrass Boysを経てOldtimeバンジョー弾きのHappy Smithとこのバンドを結成。50年代に2回の録音を残しています。このアルバムに入っている5曲のうち「I'm Lonesome」は1回目(53年)から、その他の4曲は2回目(57年)からです。2回目の録音のメンバーをサポートしているのはCharlie WallerとJohn Duffeyのコンビ。さらに、フィドルはあのScotty Stoneman。Larryのボーカルとともにその辺も聴きどころです。

Ted Lundy & The Southern Mountain Boys
彼らは1960年代にDelaware、Pennsylvaniaなど主に北東部で活躍したバンド。このアルバムに入っている4曲は、彼らがAlex & Ola Belle(は誰よって感じですが、昔、松田さんにレコード貸してもらったような気がする。Oldtimeの人じゃなかったかなぁ)の録音を手伝った直後のセッションから。メンバーはJohn Jackson(Gu)、Ted Lundy(Bj)、Fred Hanna(Mn)、Sonny Miller(Fd)、Don Baer(Bs)、Deacon Prumfield(Do)。聞いたことある名前はTed Lundy、Sonny Millerくらいですが、Bob PaisleyとかDel McCouryとかこの地域に共通するストレートなブルーグラスを聞かせてくれます。

Red Allen
はいまさら説明するまでもなくブルーグラス界の偉大なボーカリストの一人です。オハイオ州出身でその昔はOsborne Bros.とも組んでいました(そういやこの前、越田氏よりその時期のライブを録音したものを貸してもらったのだが、めちゃめちゃ良かった)。ここに入っているのは、それより後、1960年代の初期から中期にかけてのもの。Frank Wakefieldのマンドリン、Scotty Stonemanのフィドル、そして有名かどうかは知らないけどPorter Churchのバンジョーも素晴らしいです。

メンバーや経歴なんかはレコードのジャケットの裏にいろいろ書いてあるのを参考にしています(てゆーか丸写し説)。

それでは、聞いてみましょう。

1-1 いきなりジャカジャンジャカジャン...とクロウハンマーバンジョーで景気良く始まり、カカカカーンとブルーグラスバンジョーが飛び込んできます。もうここまでで3回くらい聞き直そうかという勢いです。Scottyのフィドルもノリノリ。ソロはもちろんそれ以外でもずっと後ろでリズムを刻んでいてそれがまた効果的。歌もまた良いんだわ。このテンションの高さが良いんですわ。さすが、1曲目。

1-2 この曲は...ごめんなさい、あんまし好きじゃないかも。歌の内容わからんし、単純な展開、私の苦手な「G G G Em」って進行。でも、コーラスは4部にしてちょっと凝っている模様。いや、ほんとは素晴らしい演奏なんだと思いますよ。聞く人が聞けば。

1-3 Red Allenのソウルフルな歌を思わず聞いてしまいますが、実は後ろのFd、Mn、Bjもすごい。私の勝手なイメージではPorter Churchっていつもまじめにカチっと弾いてる感じで、Scotty StonemanとFrank Wakefieldは超絶技巧or変なフレーズって感じでした。でも、本当はみんなとっても上手だったのですね。

1-4 出ました、昔のアルバムにありがちな力抜けるようなインスト。バンジョー弾きが適当に思いついて曲にしたって感じ。題名も何にも考えないでつけたと思われる。John Duffeyのマンドリンソロはこのアルバムではこの曲だけなのではないでしょうか。短い部分だけですが、なんか彼っぽいソロです。

1-5 間奏の部分のFdとBjの交互のやりとりがカッコ良いのです。ちょっと「Doin' My Time」っぽい部分のBj、Fdの入りはあのよくあるパターン(言葉で書けん)最後にGランを決めて。間奏だけじゃなく歌、伴奏、コーラスどれもバッチリまとまってて、ね、言葉じゃ書けないけど。

1-6 この曲、学生時代にバンドでやってたことがありました。リードが1行歌って、コーラスが次の行で追いかけるパターンが何か「バンドっぽい」ような感じがして気に入ってました。Bob Paisleyのバンドってすごく好きなスタイルのブルーグラスなんですけど、コーラスとか似た雰囲気です。てゆーか、Ted LundyとBob Paisleyって一緒にやってましたっけ?

2-1 クロウハンマーバンジョーはほとんど聞えてこない気がするのですが、まあそれは置いといて...。コーラスはこうやってアクセントが揃うとパワフルに聞えるのでしょうか。それとGuのランがCharlie Wallerらしく派手。と思って後ろのほうを聞いてみると一体感があってすごく気持ちの良いノリを持っています。Mnがソロもないので一生懸命カットしています。エンディングのとこは少しがんばっています。

2-2 Mountain Bluegrassという雰囲気。リードの歌い方にしろ、コーラスの付け方にしろ田舎臭くて、そこが良いのかも。あんまり都会の人が聞く雰囲気じゃないな。農家っぽい?やっぱブルーグラスは田舎の音楽ですからね、農家のキッチンに置いてあるラジオとか畑で仕事をしているトラクターのキャビンとかでかかってそうなのがいいんじゃないでしょうか。

2-3 このアルバムの中で私のベスト。Richardson & Smithの1953年の録音から(メンバーに有名な人はいなさそう)。初期のFlatt & ScruggsとかBill Monroe的な雰囲気でまさに私のツボなのです。まず、曲がいい曲なんです。Larry Richardsonの歌は、ちょっとこれは素晴らしいです。古いカントリーっぽい、声を裏返らせたり、それで最初Lester Flattっぽいと思っていたのですが、Bill Monroeかもしれないこれは(特に最後の「come back and stay」の部分)。まあ、どっちでもいいですが、こういう感じの歌い方、これはブルーグラスには必須でしょう。クロウハンマーバンジョーのソロも妙にマッチしてて新しい発見かも。何回聞いても良い!

2-4 このバンド、1-6とこの曲というオリジナルの方がいい感じ(1-2、2-2に対して)。こういう歌が前に引っ張ってく感じもこの頃のブルーグラスにありがち。やっぱ歌中心でいかないとと思ってしまいます。特に変わったことしてないのにカチっとまとまった感じ。こういう曲に自分のバンドで挑戦するとなかなかうまくいかないものです。どこに秘密があるのでしょうね。

2-5 4ビートで怪しい感じ。ほんとに怪しいっすよ、これは。Mnが怪しいソロを弾きます。つられてBjも変わったフレーズ弾きます。Fdは入ってません。でも、一番気になるのは誰が弾いてるのかわからないちょー怪しいGu。何か変。聞き終わって不思議な気分になります。

2-6 最後はクロウハンマーバンジョーをかき鳴らす1-1と同じようなハイテンション、ノリノリのLonesome Road Blues。ScottyのFdがずっとタータカタータカ...(高速)って弾いてるのがすごく良くてソロも最高。気持ち良くこのアルバムを聞き終われます。


1950年代、60年代の古いブルーグラスの録音には何か特別な魅力があるように思います。独特の雰囲気というかノリというか。どう考えても古いスタイルだし、洗練されているとは言えないようなものだったりするのに、今聞いても「こういうのをやってみたい」と思ってしまいす。このアルバムにはその辺の何かがあるような気がします。そんなわけで最近のCDしか聞いたことない、70年代以降のが好きというような人にもこういう音源を聞いもらいたい気がします。てゆーか、私のおすすめです。そうそう、この時代のブルーグラスの魅力を表す言葉をなかなか見つけられないでいたのですが、このアルバムのプロデューサーがその解説の中でぴったりの言葉を使っていました。"emotion"、"insistent drive"、"vitality"。まさにその通りって感じでしょ。


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The Cluster Pluckers / Just Pluck It
1. NAGASAKI
2. YOU'LL REMEMBER ME
3. DING DONG
4. PEACH PICKIN' TIME IN GEORGIA
5, ROLY POLY
6. WAYFARIN' STRANGER
7. HOME'S ACROSS THE BLUERIDGE MOUNTAINS
8. TONIGHT THE BOTTLE LET ME DOWN
9. WRONG ROAD AGAIN
10. I CAN'T HELP IT IF I'M STILL IN LOVE WITH YOU
11. SHEIK OF ARABY
12. AIN'T MISBEHAVIN'
13. WOULD JESUS WEAR A ROLEX
14. PARTNERS
Margaret Bailey : Vocals
Kris Ballinger : Vocals
Dale Ballinger : Vocals
Mark Howard : Vocals,Guitar
Richard Bailey : Banjo
Brent Truitt : Mandolin
Blaine Sprouse : Fiddle
Roy Huskey,Jr : Bass
Kenny Malone : Drums,Percussion
Label/No etc. CPR(Cluster Pluckers Records) / CP-9202CD
お買い求め情報 CDだから楽に手に入りそう
備 考

The Cluster Pluckers / Just Pluck It

今まで古いアルバムを紹介してたんで今回は新しいのにしましょう。Cluster Pluckersです。

このバンド、何と言ってもその魅力はMargaretとKrisという2人の女性ヴォーカルとDaleとの美しいハーモニー。でもって、ブルーグラスのスタンダードや古いカントリーもの、Merle Haggardの曲、ジャズやらビートルズやら、何でも彼女らの気に入った曲を楽しく聴かせてくれるのです(こういうことできたらすごく楽しいんだろうな)。どのアルバムも素晴らしいですが、このアルバムが選曲的に一番好きかな。何年か前に来日した時には水戸まで見に行ったなあ。すごく楽しいライブだった。

それにしても、このバンドを聴いてて楽しいのは歌が良いからだけではない、周りの楽器陣がまた素晴らしいからなのです。

まずはベース。Roy Huskey!もうさ、この音色だけで違うじゃん。この弾力のある、強いビートのある、リズムをノリを作ってるって感じ。ベースはこうじゃなくちゃダメだよね。このアルバム聴く時はまずはベースに合わせて足でも踏みましょう。このノリを感じながら聴かなきゃブルーグラスを聴いてる意味がありません。いやー私もこういうベースを弾きたいと常々思っているんですがねぇ...。まずは柔らかい弦張って、思いっきり弾かなきゃ出ないんだろうなこの音は。ってゆーか手の大きさが違うよなー。まあいいや、それでもこのベースを目指して頑張るのだ!

他の楽器のソロやバッキングもいいですよね。分析しながら聴くのもなんなんですが、ちょっとそういう風に聴いてみるといかに周りの楽器が上手に歌と絡んでいるかがわかります。それぞれの楽器の役割分担がちゃんとできてるんで、そういうところが聴いてても気持ちいい。私の気持ちの中でバンジョーはこうやってバッキングを、マンドリンは...、フィドルは...てのがあるんですけど、まさにそういう感じでやってくれているんで、その辺がこのバンドが大好きな理由なのかも。バンジョーはベースが出せない細かいリズムを出してくれる楽器だし、マンドリンのバッキングは歌を邪魔しないようにこのタイミングで入ってくるべきだし、フィドルも長めの音を重ねるこのスタイルがいいし。ホントは1曲ごとに「ここのマンドリンのバッキングが...」っていきたいところですが、あんまりにもたいへんなのでやめときます。でも、まあこういう風に聴いてもらえばわかってもらえるでしょう。特に、どの曲も「どこのパートでどの楽器がバッキング」とかちゃんと決めてやってるんで(実はこういう細かいところがバンド感を出すために必要な作業なんでしょうね)。

Brent Truittってマンドリン弾き、いつ頃、どっから出てきたのか知らんのですがAlison Kraussの2枚目のアルバムでも弾いてたりするなぁ。何者?スタジオとか持っててエンジニアみたいなこともするようだし...。最近ではKathy Chiavolaのアルバムなんかでも弾いてて、そっちを聴いた時も歌のバッキングが上手だと思ったりした。ちょうど歌と掛け合いをしてる感じで。このアルバムではたいていの曲でマンドリンがバッキングを担当してる部分があってどれも良いけど、@とかEとかかっこいい。

あとフィドルはBlaine Sprouseじゃん。彼のフィドルも好きです。大学1年の時に練習テープに入ってた「Blue Ridge Cabin Home」のフィドルをちょー気に入ったのが好きになったきっかけで、Osborne Bros.の「Once More」とか、Dreadful Snakes(この前、バンドメンバーの車ん中でどっかで録音したライブのテープを聴いたけど、ちょーかっこよかった)とか、Mike ComptonとDavid Grierのヤツとか、みんな大好きなアルバムだなぁ。@でジャズっぽいの弾いてみたり、Iではカントリーなフィドルだし、それでいてBのソロの入りはちょーブルーグラス!

そんなわけで、楽しく聴きながら勉強にもなってしまうこのアルバム。おすすめです。そうそうCDのブックレット見たら‘Austin City Limits’(PBSって局のテレビ番組)に出演したことあるらしい。誰か観たことあったりしないですか?ちょー観てみたい。

Krisが優しく歌う‘Ain't Misbehavin'’いいなぁ。


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