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Bluegrass駅伝的アルバムレビュー「Bluegrass Times」
 
駅伝的アルバムレビュー「BluegrassTimes」 / 中島美砂 -guitar-

NAKASHIMA FAMILY BAND / 中島ファミリーバンド (1995)
1. Nine Pound Hammer
2. Blue Moon Of Kentucky
3. 春の海
4. Sittin' On Top Of The World
5. Simple Pleasures
6. New 津軽じょんがら節
7. Mule Skinner blues
8. I Believe In Music
9. Turkey In The Straw
10. Grand Speed
11. てのひらを太陽に
12. Rocky Top
中島美智子(母) : Bass
美雅(長女) : Banjo
由美(次女) : Fiddle
絵美(三女) : Mandolin
美砂(四女) : Guitar
Label/No etc. NFB-001
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NAKASHIMA FAMILY BAND / 中島ファミリーバンド

 皆サン、こんにちはっ!中島美砂です。
 私が今回、皆サンに紹介するのは、私が家族でやっているバンドのCDです。その名も『NAKASHIMA FAMILY BAND』。←そのまんま。なんのひねりもナイ...。
 まぁ、身内のCDなんで、「ここがカッコイイ!」とか「背筋がゾッとした」などの感情表現が難しいので、ここではファミリーバンドの紹介やCD製作までのエピソードなんかをお話したいと思います。

中島ファミリーバンドとは?
 福岡市に住む中島一家で結成された、ブルーグラスバンドで、メンバーは母+四人姉妹の5人。
1985年に、福岡で行われていた、今は亡き太宰府フェス(太宰府天満宮の敷地内にステージを設けた、当時では九州一のブルーグラスフェスティバル)で、私の両親+友人のバンド、『ヒルビリーズ』をバックにコーラスでデビュー。翌年には、それぞれ楽器を持って『中島ファミリーバンド』として活動をしはじめました。
 当時は、姉妹全員、日本語もろくにわからない小学生だったので、結婚式での演奏など、平気で失恋の曲を歌っていました。(←バリ適当。)まぁ、そんなこんなで色んな場所で演奏のバイトをしてきました。
 船の中での気分が悪くなりながらの演奏、ライブハウスでの中年のおじサンに絡まれながらの演奏、競馬・競輪場での子供相手の演奏、敬老会での80歳以上のお年寄り相手の演奏、川の上に設置されたステージでの寒い雨の中での演奏、病院内での点滴を打ちながら見る患者さん相手の演奏、しまいには、焼肉レストランでの演奏中に電気が切れて、マイクが使えないまま、肉声で歌い通した真っ暗なステージでの演奏なんかもありました。
 そんな困難にも耐えて、私達は1993年に念w)w)願の渡米ツアーを果たすことができ、アメリカの中でも大きなフェスティバル、教会や小学校などで演奏しました。この時にみんなから「カセットやCDは作ってないと?」と言われたので、「じゃ、作ろっか。」ということで、翌年の1994年にCDを作ることになりました。(←バリ単純。)それが、この今回紹介するCDです。(あ〜長かった...。)

CD製作
 このCDは、1995年にリリースされてますが、1994年製作のものです。まぁ、上記にもありました通り、単純に作ろうということになったんですが、さて、どこで録音するべきか...。知り合いのおじサンの紹介で、名もないスタジオで録音することになったんですが、ここには若いお兄サンが、1人...あやしい!実にあやしい!当時高校1年だった私でさえ、このあやしさは、わかりました。案の定、そのお兄サンはバイトの人で、古いテープの上から録音...。録音を聴いてみると、異常にギターの音がデカい!と思いきや、そのお兄サン、「僕もロックのバンドでギター弾いてるんですよねー」と...。オイオイ!
 それから、熊本で毎年行われている、カントリーゴールドで知り合った、バンジョー弾きの女性、アリソン・ブラウンに相談して、残り半分をアメリカのスタジオで録音することになりました。ブルーグラスのプロの方々の有名なCDをエンジニアしているリッチ・アドラーのスタジオ。日本で録音した例のテープを聴かせると、「なんじゃ、こりゃ!?」って言ってました。そうそう、それと半分は、カナダ人のタミー・ファサートにベースを頼んで弾いてもらいました。1.2.4.5番。ということは、残り半分、母が弾いているベースは、例のスタジオで録音したもの。ここが、エンジニアの腕の見せ所というか、このCDのマイナーな楽しみどころですねっ。皆サン、是非聴きくらべをしてみて下さい。

 そうそう、私達中島ファミリーバンドのホームページができました。興味のある方は是非アクセスしてくださいねっ! www.spg-family.com
次回は、私の姉3人がアメリカのプロのミュージシャンと録音した、『NAKASHIMA SISTERS』を紹介します。


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SEPARATE TIMES / NAKASHIMA SISTERS (1996)
1. ACROSS THE PACIFIC
2. JUNE APPLE
3. LITTLE CABIN HOME ON THE HILL
4. WEEPING WILLOW TREE
5. SEPARATE TIMES
6. DRUNKARD'S DREAM
7. TRAIL OF TEARS
8. FROM MY DIARY
9. SUNNY SIDE OF MY LIFE
10. NIGHT BREEZE
11. TIME FLIES
12. AMAZING GRACE
Mika Nakashima : Banjo
Yumi Nakashima : Fiddle
Emi Nakashima : Mandolin
David Grier : Guitar
Gene Libbea : Bass
Alison Brown : Banjo
Jerry Douglas : Dobro
Roland White : Mandolin
Margaret Bailey : Vocal
Label/No etc. NFB-002
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備 考

SEPARATE TIMES / NAKASHIMA SISTERS (1996)

みなサン、こんにちはっ!
今回私が紹介するのは、『NAKASHIMA SISTERS』です。今回は母と私抜けての姉3人ので『SISTERS』と名前が変わっています。今回も同じく、何のひねりもナイそのまんまの名前なのですが、ちゃんとタイトルをつけています。少し、グレイドアップしました。
このCDは、私が高校3年の時に、姉3人がテネシー州のナッシュビルの語学学校へ通いながら向こうのプロミュージシャンと録音したもので、姉チャン達のオリジナル曲がたくさん入ってます。

まず、このCDの聴きどころ(見どころ)は、何と言っても姉チャン達のパンパンになってるジャケットの写真でしょう。前回のCDと比べてみると、横幅が違います。この時は、針を刺したらパーンッ!って割れそうですが、翌年のフェスでは、もう元に戻っていたので、周りの人から私は「お姉チャン達は無理なダイエットでもしたのか?」と聞かれ、健康状態を安否された程です。それと、みなサン、この写真をよく見て下さい。美雅姉チャン(Bj.,長女)と由美姉チャン(Fd,次女)は、楽しそうに顔を見合わせて笑っていますが、なぜか絵美姉チャン(Mn,三女)だけがひとり、全く違う方向を見ながら弾いていますね。きっとこれは、自分の気に入ったフレーズを聞き入れてくれなかったか何かでケンカでもした後の写真でしょう。

外見はこのくらいにして、中身を聴いてみましょう!まず、ギターは、私の大好きなデビット・グリアーに弾いてもらっています。デビットの弾き方は、やさしくて、すごくキレイで、あたたかい音を出すので、バリバリ好きです!!デビットは、人間的にもすごくイイ人で、去年私がナッッシュビルに行った時には、家に遊びに行かしてもらって、私なんか、英語もわからんし、ギターソロもろくに弾けんのに、5時間くらいも私に付き合ってくれて、ギターを教えてくれました。うぅっ...なんて、イイ人なんだッ!デビットの家で飲んだアップルジュースがまた格別でした。...なんか、話がズレてきてしまいましたね。...そう!それにデビットは、丁度この時期多忙で、ナッシュビルには2日間しかいられなかったのを、このCDの為に費やしてくれたんですよー。んー、イイ人だッ!...またズレました。戻しましょう。他には、何かとお世話になってる美人のブラウンchan(アリソン・ブラウン)や、ジーン・リベア、ローランド・ホワイト、ジェリー・ダグラス、マーガレット・ベイリーが参加してくれて、すごくイイCDに仕上がってます。

1曲目は、美雅姉チャンが作った『Across〜』です。バンジョーという楽器を上手く使った曲で、バンジョーの良さがでています。途中、アジアンテイストの入ったフレーズなんかが、聴きどころです。ジーンも気に入ったみたいで、「スチュアート・ダンカンと2人でやるんだ。」といって、テープに録音していったらしいです。この他にも美雅姉チャンは、タイトルにもなっている5曲目『SEPARATE〜』や、6曲目の『DRUNKARD'S〜』や、11曲目の『TIME〜』を作ってます。それと、8曲目は由美姉チャンが作った『FROM MY〜』です。これは、フィドルとギターのキレイな音がすごくマッチしている曲で聴きやすく、私は気に入ってます。それと、10曲目は絵美姉チャンが作った『NIGHT〜』です。最初は怪しい感じで始まりますが、カッコイイ曲です。

こうやって、全体的に聴くと、3人共オリジナルに個性があり、性格が表れている気がします。それに、歌なんか私が抜けるといやに落ち着いて聞こえるので、どれだけ私がひとりで突っ走ってるかが、わかりました....。あらら...。
是非みなサンも1度、聴いてみてくださいねっ。そして、1枚目と比べてみて下さい、ジャケットの写真を...。


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