Music Archive Review
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たまたま貴サイトを拝見し、11PMの演奏者にそのコピーを見せたところ、次のようなメッセージがありましたのでご紹介します。 |
11PMは、「光子の窓」などミュージックバラエティの草分け的番組を作られた名ディレクター井原忠高氏によるもので、自らもベースの名手でもあり、ジャズ・ポピュラーに詳しい氏は、新しいタイプの番組のテーマミュージックにふさわしい作曲家として、当時新進気鋭のアレンジャー三保敬太郎氏に白羽の矢を立てたのです。 |
当時はスウィングルシンガーズのスキャットがやっと耳に入るかどうかという時期でしたが、いち早くスキャットを取り入れ、当時としてはまさに画期的なことで、新しいタイプの番組にふさわしい、期待にたがわぬテーマだったと思います。 その才能豊かな三保氏の早世はまことに惜しまれたものです。 |
録音時のこと。 この種のレコーディングはご存じのように、その場で譜面が渡され、何回かのテストの後、本番に入りますが、お聴きのようにかなりアップテンポですので、さすがのベテランプレイヤーたちも、そうとう必死だったようです。 なおオリジナルではピアノはなかったように思います。ピアノの三保さんは指揮をしていましたから。 一時間ほどでレコーディングは終了したと思いますが、オープニングとクロージングはそれぞれ通しで演奏しています。 コーダの別録りはしていません。技術の方で、後で切り張りしたかどうかは分かりません。 |
ちなみに、声の演奏者は二人ともれっきとした「まじめな」クラシックの歌い手です。 ですから、低俗感を増幅させるとありますが、このテーマソングでその低俗化をむしろ浄化していたのではないかと密かに自負しているところです。 |
「ゴージャスに仕立てようという意図は明確にうかがえるのですが、『シャバダバシャバダバ』という男女コーラスがむしろ低俗感を強力に増幅させています。」 |
レコーディングの後はほとんど聴いていませんが、記憶を頼りに譜面にしてみましたので、ご希望があればお送りします。ただし、コードまでは分かりません。 |
「橋本さんがお生まれになったのが東京オリンピックの年だそうですが、11PMの録音はその翌年、私が高2の時でした。」 |