Theater Archive
札幌ロマンチカシアターほうぼう舎
札幌大通公園テント芝居
劇団バレン座
北大演劇研究会 青テント
 
Introduction

芝居って、ごく普通の日本語ですけど、一般にはあまり使わないですよね。 通常は「演劇」。
「芝居」は、どちらかというとその関係者が好んで使う言葉です。
この不思議な使い分けの理由については、追って暇な時にでも考察してみましょう。

で、その「芝居」。これが実に厄介な代物で、音楽ほど身近ではないので関わりを持つ機会自体が少ない一方、人によっては一度感性を直撃されるとドップリ行きます。
私もとあるきっかけで、とある芝居を見て引き込まれ、劇中の音楽制作に携わるようになって現在に至ります。
(よく問われることですが、橋本は役者として舞台に立っているわけではありません)

実際の曲作りのプロセスですが、オーケストラやジャズの楽団でも持っているならともかくそんなものは当然なく、かと言って毎回ギター1本とハーモニカで4畳半フォークの世界を作り上げても(それはそれでディープな世界ではありますが)限界もありましょう。
一方で台本・演出の側から求められる音楽は、渋いジャズ・コンボ風、派手なロックバンド風、チンドン屋風、ママさんコーラス風などなど様々です。
結果としてメロディと曲想を固めて以降は必要な楽器を1本1本ひたすら弾き重ねていく、地味な多重録音の世界へと突入します。

音を重ねていく際にギターやベースのように楽器が手元にある場合は単にそれを弾けば良いのですが、ドラムのように手元にない楽器や、あったとしても弾けない楽器などは、"サンプリング音源"と呼ばれるものを使用します。要は「極力似せた電子音」。
これがまさに「テクノロジーの進歩」というやつでして、例えばサックスとかトランペットなどの管楽器系などは昔はオモチャのような音で使用に耐えなかったのですが、 最近では恐ろしいほど改善されておりとても有用です。
勿論、結局はギター1本で仕上げた作品というのも数多くあります。
なんだかんだといって、ギターという楽器は実ににつぶしが効く楽器なのですね。

というわけで、ここは自分が関わってきた芝居とその音楽に関するページです。