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ゲゲゲの鬼太郎
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ゲゲゲの鬼太郎


1.intro  2.Part-A  3.Part-B  4.Part-A'-Ending

「ゲゲゲの鬼太郎」。
主人公の名前がそのまま番組名に引用されるまでは良いとして、そこに「ゲゲゲ」と付す意図は一体。

ヒーローの名に冠するにはおよそ相応しくない嫌がらせのような「ゲゲゲ」。
仮に「明日のジョー」が「ゲゲゲのジョー」だったらこれはもう大変な違和感で矢吹ジョーさんも今ほど神格化されていなかったと思われますが、ひとたび「鬼太郎」にかぶせるとこれが絶妙なフィット感。
やはり鬼太郎さんの人徳の成せる業と言えますね。

そんな鬼太郎さんを支えるべく、主題歌は「歌詞」「曲」「アレンジ」「演奏」そして熊倉一雄さんの「歌」の5拍子をパーフェクトに揃えた、この世のものとは思えぬ、即ちあの世の出来。
私も演奏ではつい興奮してリバーブを効かせすぎましたが、妖怪の世界はこのぐらいがちょうど良いのです。


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 1-2
    冒頭のオーケストラの重厚感を出すため、ウェス・モンゴメリーさんの発明品「オクターブ奏法」を活用します。
お友達のいらっしゃる方は、隣でトライアングルを叩いてもらうとムードが一層増しますね。

 3-4
    1弦のトリルは律儀に等間隔にトリルせず、最初の音(=1弦開放)を引っ張り気味に伸ばした後、たたみかけるようにトリル、というタイミングで弾きましょう。
トリル直後の音は6弦開放ですから、次の運指を気にすることなく、安心して取り憑かれたようにトリルすることが肝要です。

 5-6
    シャカシャカと迫り来る妖怪の皆さん!
もちろんストロークは徐々に音を増して行くクレッシェンド奏法ですね。

 7-8
    主旋律である「みんなで歌おうゲゲゲのゲ」の部分を弾きつつ、併せてストリングスによるバック(1弦開放→1フレット→4フレット→5フレット)を追いかけます。


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 9-12
    次の3つの要素を順に重ねるという考え方です。

1) まずベース音を、Am:5→4→6→4、F:6→4→5→4 というベーシックなパターンでキープします(数字は弦No)。
2) 次にこのべース音に呼応しているストリングス(「(ズン)チャッ、(ズ)チャチャッ」)をタイミング良く重ねます。
3) 最後にメロディを重ねます。

Fが7thになっているところが絶妙に効いているため、左手のフォームも7th=4弦1フレットにこだわります。
即ち、メロディを追いかけても4弦1フレットを死守することができるよう、6弦1フレットを左手親指で押さえ、5弦は開放とします。


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 13-14
    「楽しいな」に呼応する笛の音2発!
これにはハーモニクスで対応しましょう。
本曲は「Amプレイ」で弾いていますが、それは@この部分にハーモニクスで対応できること 及び A第18小節のトリル3連発に対応できること の2点から決定しました。

 16
    ここを無理にトリルで攻める必要があるかは私も答が出ていないのですが、妖怪の世界を表現しようと力むあまり、結局つい猛然とトリルしてしまうのです。

 18
    管楽器&ストリングスが2オクターブを一気に降りてくる、絶妙・秀逸・黄金の美!
こちらもギター1本だからと言って、ひるんではなりません。
弦の移動については多少モタついても「タメの世界」と整理が可能ですので、一つ一つ慌てずしっかりトリルしましょう。



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 21-22
    「みんなで歌おうゲゲゲのゲ」
正直、「そんなことを呼びかけられても・・・」という戸惑いを隠せませんが、これを繰り返しながら遠ざかっていく原曲。
私達も負けじと繰り返しましょう。

そこでアレンジですが、第22小節第3拍は半音下からのチョーキング。
これは昔、テレビで憂歌団の内田勘太郎さんがリハか何かでやってたのが記憶に残っており、これをギター1本で弾く際にも取り入れられないかずっと考えた結果、今般、このようなアレンジに至りました。

5弦開放と4弦のチョーキングは、それぞれ親指と人差指で同時に弾く手もあるのですが、親指で弾き下ろす方がタイミングに微妙なバラつきが出、より「妖怪サウンド」により近付くものと思われます。




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